新型コロナ、ホテル・民泊施設での二次感染防ぐ清掃方法は?

新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化する中、東京都では既にホテルでの軽症者の受け入れが始まっている。民泊施設の中にも感染予防のための一時避難先にと手を挙げるホストや協会がおり、協力の輪が広がりつつある。

そんな中、軽症者や避難者が宿泊したホテルの客室や民泊施設での清掃作業も重要になってくるが、今のところは参考になりそうなガイドラインとしてはどのようなものがあるのか。

■厚生労働省の「軽症者等の宿泊療養マニュアル」

厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策推進本部は、「新型コロナウイルス感染症の軽症者等の宿泊療養マニュアル」を作成している。そのマニュアルの中で、退去後の居室の清掃については以下のように説明されている。

  • 退去後は、室内の家具・備品の消毒及び十分な換気を行う。
  • 清掃は、通常の宿泊施設等と同様の清掃に加え、次亜塩素酸 0.1%溶液及びアルコールによりドアの取っ手やノブ、ベッド柵等を拭く。
  • 清掃・消毒の際は、手袋、サージカルマスク、眼の防護具(フェイスシールド又はゴーグル)、長袖ガウンを使用して行う。
  • リネンは、体液で汚れていない場合は、手袋とサージカルマスクをつけ、一般的な家庭用洗剤等で洗濯し、完全に乾かすとの対応で差し支えない。体液で汚れたリネンを取り扱う際は、手袋、長袖ガウン、サージカルマスクをつけ、消毒(80℃以上の熱湯に 10 分間以上つける又は 0.1%(1000ppm)次亜塩素酸)を行う。具体的には個別の宿泊施設との関係等で調整。

▼新型コロナウイルス感染症の軽症者等の宿泊療養マニュアル
https://www.mhlw.go.jp/content/000618526.pdf

■Airbnbも「感染拡大を防ぐ清掃ガイドライン」

民泊仲介世界最大手の米Airbnbも「新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ清掃ガイドライン」というページを設けている。ガイドラインで触れられている点は14項目に及び、「プロの清掃業者に依頼している場合は、清掃業者にこちらのリストを使用するように指示してください」としている。

詳しくはAirbnbのページで確認できるが、14項目の概要は以下の通りだ。

  • 清掃中は使い捨ての装備を着用しましょう。
  • 清掃の前に部屋の換気をしましょう。
  • 掃除の前後はしっかりと手を洗いましょう。
  • きれいに掃除してから消毒しましょう。
  • 清掃中は顔に触れないでください。
  • 用途に適した消毒剤を使用してください。
  • ソファー、絨毯、カーテンなど柔らかい多孔質素材の清掃もお忘れなく。
  • リネン類はすべてメーカー推奨の最高温度設定で洗浄しましょう。
  • 洗濯かごやバスケットの掃除・消毒を行いましょう。
  • 掃除のたびに掃除機のダスト容器を空にしましょう。
  • 足りない備品を補充する際は、消費期限をご確認ください。
  • ゴミ箱に袋をかけましょう。
  • 清掃用品は廃棄または洗浄しましょう。
  • 清掃中に使用した装具は安全に外しましょう。

▼新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ清掃ガイドライン
https://www.airbnb.jp/resources/hosting-homes/a/cleaning-guidelines-to-help-prevent-the-spread-of-covid-19-163