民泊仲介世界最大手の米Airbnbは派遣社員(contingent workers)の削減と新卒者採用の延期を決め、夏のインターンシップも今年は実施を取りやめた。ブライアン・チェスキーCEO(最高経営責任者)が4月20日に従業員宛に送った謝罪メッセージから明らかになった。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、Airbnbの経営にも深刻な影響が出ている。これまでに10億ドル(約1,070億円)の資金調達を2度実施しているがホスト救済基金などの立ち上げもあり、チェスキーCEOは「資金調達とコスト削減がまだ不十分な状態」としている。
一部報道では、派遣社員はレイオフの通知を受けたあとで2週間分以上の手当を受け取ることができるとされている。
Airbnbで働く派遣所員の1人は民泊大学に対し、「契約ではあと半年以上雇用が確保されているはずだった。ホストの方々も突然エアビーの中の人が入れ替わることで動揺します。黙って綺麗に身を引くのは納得がいきません」とコメントした。
新卒者採用と夏のインターンは2021年に延期する。チェスキーCEOは新たに採用予定だった新卒者や参加予定だったインターンに「今すぐAirbnbにjoinできないことを伝えることは、私にとってとてもつらいことだ」としている。決定事項の延期によって影響が出る人には、一定の手当を支払うようだ。