無人チェックイン可能に!楽天の「あんしんステイIoT」、福岡市博多区の旅館業法施設に導入 条例改正後初

楽天コミュニケーションズ株式会社(本社:東京都世田谷区/代表取締役会長:平井康文)は4月24日、宿泊施設の無人・省力化運営を後押しするタブレット端末型IoTサービス「あんしんステイIoT」を、新たに福岡県福岡市博多区の宿泊施設「徒然庵」に導入したと発表した。

福岡市では3月末に条例が改定され、旅館業法の宿泊施設でもICT(情報通信技術)を活用した非対面形式チェックインの導入が認められた。今回の「あんしんステイIoT」の導入について同社は「『徒然庵』は条例改定後の福岡市博多区における無人チェックイン導入の最初の施設」と説明している。

多言語対応のタブレット端末を活用する「あんしんステイIoT」には、チェックイン時の遠隔本人確認機能が搭載されており、宿泊客の個人情報管理や予約状況の確認機能も利用できる。「スマートロック」と組み合わせて導入するとより無人化・省人化につながる。

「徒然庵」は、不動産開発事業を手掛ける九州ディベロップメント社が新規開業した宿泊施設。和風建築のデザインと合うよう、専用の木製ケースを使って「あんしんステイIoT」を導入したという。

■福岡市、実証実験経て条例改正へ

福岡市は2019年5月から今年2月にかけ、旅館業法の営業施設における非対面チェックインに関する実証実験を実施してきた。実際に宿泊施設でタブレット端末などを試験導入した結果、宿泊者の本人確認や宿泊者情報の管理などが対面と同様に可能だと判断できたことから、条例を改正するに至った。

非対面形式のチェックイン導入条件としては、以下のように説明されている。詳しくは「福岡市 ICTを活用した宿泊施設における非対面形式のチェックインに関する実証実験の結果について」も参照を。

テレビ電話、タブレット端末その他の機器を用いて、宿泊者の顔及び旅券等の鮮明な画像により、確実に本人確認をすることができる設備を設けること。

(1) 宿泊施設又はその存する敷地や建物等には、テレビ電話、タブレット端末その他の機器を用いて、宿泊者名簿の記載、建物の管理取扱責任の説明、宿泊者の顔及び旅券を鮮明に撮影可能な設備を有すること。

(2)管理事務所等には、(1)により取得した宿泊者名簿の入力内容及び宿泊者の顔及び旅券の画像が確認でき、かつ、これらの画像を宿泊者名簿と共に保存することが可能な設備を有すること。