新型コロナウイルスの影響でAirbnbの利用が世界で激減している。そんな中、フランスの首都パリのイアン・ブロサット副市長(住宅担当)は「我々はこの機を利用して(アパートの)コントロールを取り戻すつもりだ」と発言したようだ。
パリの市当局はこれまで、Airbnbのために使用されるアパートが増えたことで住民向けのアパートの供給が減ってきたことに懸念を示してきた。
報道によれば、パリの4月の予約数は前年比97%減となり、ブロサット副市長(住宅担当)は「(Airbnbは)崩壊した」という表現を使った上で、今後はアパートが住民向けに提供されるよう促進する姿勢を示している。
スペインのカタルーニャ州バルセロナのジャネット・サンス副市長も同様の意向を示している。バルセロナはAirbnb側との「長い戦い」に臨んできた経緯があり、「旅行者向けのアパートの3分の1か半分程度が普通のアパートになることを望んでいる」と語っているという。