日本政府観光局(JNTO)は5月20日、新型コロナウイルスの影響で、今年4月の訪日外客数(推計値)が前年同月比99.9%減の2,900人まで落ち込んだと発表した。伸び率を「(今年4月-前年4月)÷ 前年4月」と計算すると、細かく言えば4月は99.9009%減となった形だ。
▼訪日外客数(2020年4月推計値)〜4月:前年同月⽐99.9%減の3千人〜
https://www.jnto.go.jp/jpn/news/press_releases/pdf/200520_monthly.pdf
統計を開始してから過去最低の数字で、前年同月を下回るのは7カ月連続となった。新型コロナで海外諸国が渡航制限や外出禁止などの措置をとったことのほか、日本での検疫強化や査証(ビザ)の無効化などの措置も減少の要因となった。
JNTOは「新型コロナウイルス感染症の拡大により、世界的に旅⾏需要が停滞している状況にあり、感染症の推移とともに今後の市場動向を注視していく必要がある」としている。
いまのところ今年に入ってから月別では、1月が前年同月比1.1%減の266万1,022人、2月が同58.3%減の108万5,147人、3月が同93.0%減の19万3,700人と推移している。
4月は国別では、韓国と台湾とアメリカがそれぞれ300人、中国とベトナムがそれぞれ200人、インドネシアが100人、そのほかは100人以下となっている。アジア圏では特に香港からの訪日外客数が少なく、前年同月比99.9948%減の10人と推計された。

■出国日本人は99.8%減の3,900人
ちなみに今回の発表では「出国日本人数」のデータも添えられている。出国日本人は4月は前年同月比で99.8%減の3,900人だったという。
