客室稼働率の減少が1桁台に留まった唯一の都道府県は?新型コロナの影響に差 2020年3月の2次速報

昨日記事にした観光庁の宿泊旅行統計調査では「4月分の第1次速報」の結果を紹介したが、同時に発表された「3月の第2次速報」では、都道府県別の客室稼働率も紹介されている。

以下が都道府県別の客室稼働率だ。宿泊施設タイプ別でも客室稼働率が確認できるようになっている。注目して見てほしいのは、どの都道府県が前年同月比で下落幅が小さかったかだ。

客室稼働率の全国平均は32.4%で、前年同月と比べると30.4ポイントも下落しているが、福島県(客室稼働率42.7%)は7.1ポイント減で、全国の中でも唯一の1桁減に留まっている。ちなみに福島県の「ビジネスホテル」は客室稼働率が60.7%で、全国で最も高かった。

福島県に続いて下落幅が小さかったのが山口県(同42.1%)で、10.6ポイント減。そのほか、関東エリアや関西エリアなど都市部を除く都道府県の減少幅が小さい形となっている。ちなみに東京都の客室稼働率は30.6%で、52.0ポイント下落している。

新型コロナウイルスの影響で宿泊業界に大きな影響が出ているが、都道府県によってその影響には一定の差があることが改めて示された形と言える。