新型コロナウイルスの影響で宿泊業界が深刻なダメージを受ける中、和歌山県那智勝浦町のゲストハウス「WhyKumano」が1泊1,000円の「オンライン宿泊」サービスの提供を4月上旬から開始しており、人気となっている。
ビデオ会議サービス「Zoom」と写真共有サービス「Livecanvas」を使い、自宅にいながら「仮想宿泊体験」を楽しんでもらうというものだ。同ゲストハウスのFacebookページによれば、「外出自粛が続く中で皆様に提供できることは何か」と考え、「泊まらない宿泊」を思いついたという。
チェックイン時間は午後8時からで、予約客はZoomを使ってチェックインする。チェックイン時に宿泊料金として1人1,000円(実店舗で使えるワンドリンク券付き)をPayPayで支払う。
チェックイン後に、スタッフがライブで館内案内と部屋の紹介をし、その後は「仮想ラウンジ」でスタッフやオンライン宿泊ゲストの「交流」の時間が設けられる。そして翌朝はイメージムービーでのお見送り、という形のようだ。
WhyKumanoのFacebookページ(https://www.facebook.com/whykumano/)よれば、オンライン宿泊は2カ月連続で稼働率100%(開催回数51回)を達成したという。ちなみに実店舗はいまも休業中で、7月から再開を予定しているようだ。