出張者向け民泊サービスのLyric、事業の大部分を停止 Airbnbが過去に190億円出資

米経済誌フォーブスの報道によると、民泊仲介世界最大手Airbnbが過去に出資している短期滞在向け住宅貸出サービス企業の米Lyricが、事業の大部分をやめるとのことだ。新型コロナウイルスによって事業が大ダメージを受けたことによるものだという。

AirbnbはLyric社に1億8,000万ドル(約190億円)を出資しており、Lyric社は出張者向けのビジネス需要に照準を当てた民泊事業の展開に力を入れていた。貸し出す物件を出張者向けに最適化していることが特徴であるとされていた。

報道によれば、今後は物件の価格を調整するソフトウェアの開発・提供企業に特化しての事業展開を模索しているらしい。

米旅行スタートアップの苦境は鮮明だ。ホテルの一室をリースするなどして短期レンタルの民泊として提供するサービスを手掛けるSonder社も、最近になって従業員の解雇や事業継続のための資金調達に動いている。コロナ禍で需要が極端に落ちたことが理由だ。