ビッグデータとAI(人工知能)技術を活用した「お得予報型」の旅行検索サービス「atta(あった)」。同サービスを運営する株式会社attaはこのほど、Go Toトラベル事業が始まった最初の4連休初日における宿泊料金トレンドの調査結果を発表した。
報道発表によれば、オンラインで予約が可能なホテルや旅館では、6月1日時点での客室の平均売出し価格よりも、チェックイン直前の7月21日の平均売出し価格の方が、25.6%も安くなっていたという。つまり、チェックイン日に近づくほど売出し料金が安くなったという結果だ。
この調査は、日本国内のホテルや旅館3万2,541施設を対象に行われ、宿泊日数は「1泊2日」、客室タイプは「2名1室」に絞って実施された。昨年の同じ時期は、チェックイン日が近づけば宿泊料金が高騰していく傾向があったという。

今回の調査結果について同社は、以下の3点をポイントとして挙げている。
・昨年と比べ、今年のチェックイン50日前の平均宿泊料金はほぼ変わらない料金で販売していたが、Go Toキャンペーンが始まるにも関わらず宿泊料金はチェックイン日が近づくにつれて下降傾向。ただし、7月10日にGo Toキャンペーンが前倒しすることを発表してからは若干回復したが、チェックイン直前の7月19日以降に下がり、2020年6月1日時点に売り出していた平均宿泊料金と比べ、チェックイン直前の7月21日時点で25.6%料金が下がっていた。
・Go Toキャンペーンで東京除外を発表した7月16日以降、東京都では宿泊料金がさらに下がった。特に東京都の宿泊料金が1万円未満の宿泊施設はその傾向がさらに強かった。一方、東京都周辺の県ではその傾向はなかった。東京都と同様に東京除外発表後に料金が大きく下がったのが、京都府、奈良県、広島県、高知県、佐賀県。
・全国的に1万円〜3万円の料金帯の宿泊施設がチェックイン日に近づくにつれて価格を下げる傾向が強かった。宿泊料金が3万円〜5万円の宿泊施設は下降傾向はあまり見られず、一方、5万円以上の料金帯の宿泊施設は上昇傾向だった。