8月4日に行われた赤羽一嘉国交相の会見で、政府が進めている「Go Toトラベル事業」について、お盆休みを迎えるにあたっての質問があった。質問は以下の通りだ。
質問
「お盆休みを迎えるにあたって、帰省などで新型コロナウイルスの感染が更に広がるのではないかと懸念する声が各県の知事などから上がっていますけれども、県をまたぐ旅行についても慎重な判断を求める声があります。Go Toトラベルの進め方について現時点での大臣の考えをお聞かせください」
これに対して赤羽国交相は政府の考え方として「当面、新型コロナウイルスのリスクをゼロにするまで時間がかかる」と述べた上で、「大変難しい舵取りを求められている」とし、「観光振興が、感染拡大の要因となってはならないことは言うまでもありません」と答えるに留めた。
お盆における具体的な注意点などについては、赤羽国交相の口からは語られなかった形だが、西村康稔経済再生担当相の前日の会見での説明について「県をまたぐ移動について国として一律に控えてくださいと言っているわけではなく、また、お盆の帰省を制限するとか、しないとかという方向性を申し上げたものでもない」と述べた。
さらに「感染が広がる可能性もあるので、お盆の帰省に関する注意事項等について専門家の御意見を伺う旨を申し上げたものと承知しております」と語った。
また、Go Toトラベル事業に参加登録している宿泊施設について、今週後半から運営事務局や地方運輸局が積極的に全国各地の宿泊施設に出向くことと説明し、「感染拡大防止策の実施状況を確認するとともに、必要に応じて助言や御相談に応じてまいりたい」と述べた。
▼赤羽大臣会見要旨|2020年8月4日(火)10:56~11:07
https://www.mlit.go.jp/report/interview/daijin200804.html