民泊施設で物販サービス、チャプターエイト社が発表

チャプターエイト社(東京都渋谷区)は、民泊ゲスト向けのスマートフォンを活用した軽食やドリンクの物販サービスに乗り出す。

取り組みではまず、フロントのない民泊施設内に物販スペースを設ける。ゲストがそこに置かれた商品を購入したいときは、スマートフォンを使って商品の情報を確認し、その場で購入・決済をすることができるようにする。

民泊施設内では通常、ホテルや旅館のようにフロントやコンシェルジュの機能が備えられていない。そのため、民泊宿泊者の快適性向上やインバウンド消費の取り込みに向け、民泊施設における快適な生活インフラの構築が課題として挙げられてきた。

チャプターエイト社はこの課題の解決に向け、フロントサービスのオンライン化と空き部屋を貸し出すホスト(民泊事業者)の収益化を目指し、民泊利用者向けのウェブ版コンシェルジュサービスである「Air Buy&Check(ABC)」(多言語対応)の開発を進めてきた。

今回の取り組みではiVacation社(東京都港区)と提携し、iVacation社が運営する民泊向けIoTデザイス「TATERU Phone」上で、ゲストが「Air Buy&Check(ABC)」が利用できるようになる。

このことにより、ゲストは民泊施設内から外出することなく、物販スペースに置かれた軽食やドリンクを購入・決済できるようになる。

チャプターエイト社は今後、物販サービスに加えて、チケット予約代行などサービス販売のほか、オンライン決済の円滑化支援として、オンライン旅行会社(OTA)経由の宿泊代金、ゲストが滞在中の清掃代金、荷物預かり代金、観光ガイド代金の決済代行などでの利用を想定して、サービスを展開する。

Air Buy&Check(http://airbuyandcheck.com/)は現在、4月初旬にリリース予定で、ベータ版を利用できるホストの予約受付を先着300人限定で行っている。