ラストワンマイルにおける再配達問題の解決などに取り組む207株式会社(本社:東京都⽬⿊区/代表:⾼柳慎也)は8月24日、総額8000万円の資金調達を実施したことを発表した。
引受先は、環境・エネルギー分野に特化したVC(ベンチャーキャピタル)である「株式会社環境エネルギー投資」と、家具のインターネット販売サイト「LOWYA(ロウヤ)」を手掛ける「株式会社ベガコーポレーション」の2社だ。
同社は以下の3つの事業を主に展開しており、今回調達した資金を使い、「TODOCUサポーター」アプリの機能強化や「スキマ便」のシステム拡張、採用活動の強化などに取り組んでいくという。
- 配送員向けの配送効率化アプリ「TODOCUサポーター」
- 再配達依頼いらずで荷物を受け取れるようになるアプリ「TODOCU」
- 空き時間を利用して荷物を配達するシェアリング型宅配サービス「スキマ便」
■ラストワンマイルにおける物流課題に挑戦
物流業界で「ラストワンマイル」という言葉を使うときは、配送拠点から届け先までの「最後の区間」のことを示す。207社はこのラストワンマイルにおける物流課題の解決に取り組んでいる。
報道発表では、ラストワンマイルにおける課題の1つとして「再配達問題」を挙げている。特に都市圏外では配送個数をベースにした成果報酬制で働く個人事業主が多く、こうした個人事業主にとっては再配達問題は大きな課題となっている。
また同社は、配送のルート設定や荷物受取人の在宅時間などの情報も属人的な管理になっていることを指摘し、「ラストワンマイル配送におけるノウハウやデータの蓄積が進みづらく、Eコマース市場の拡大による宅配業界の環境変化への対応も遅れているのが現状」としている。
こうした課題などを解消するために、同社は「TODOCUサポーター」アプリや「TODOCU」アプリ、「スキマ便」サービスを展開している。
207社は「当社ではミッションである『物流業界におけるラストワンマイルのDX加速』の実現にむけ、サービス開発および、物流業界企業様の課題解決に引き続き邁進してまいります」としている。