民間調査会社の帝国データバンクは9月3日、企業を対象に実施している景気動向調査における「2020年8月調査」の結果を公表した。全業種を含めた「景気DI」は3カ月連続で前月比プラスとなり、前月比0.6ポイント増の29.7となった。
では一方、「旅館・ホテル」業種に限ればどういう結果となったのか。
■旅館・ホテルの景気DIの推移は?
帝国データバンクが発表した景気DIは、全国の企業が景気をどう判断しているのかを示しており、50より上であれば「景気が良い」、50より下であれば「景気が悪い」ということを意味している。
つまり、景気DIが前月比でプラスになっていれば「上向いている」、マイナスになっていれば「下向いている」と言える。
以下が各業種における景気DIの推移で、この中に「旅館・ホテル」業種の景気DIも含まれている。8月の景気DIは4カ月連続のプラスとなっているが、景気DI自体の数字は6.0と厳しい。ちなみにこの6.0という数字は、全業種で最低の数字だ。
帝国データバンクは調査対象となった企業の声として、以下の2つなどを紹介している。
【旅館】会食、宴会、結婚式の中止、延期が続く。「Go To トラベル」に合わせ活気が出るかにみえたが、東京除外で厳しい状況が続く。都民向け宿泊プランでステイケーションの需要喚起をしているが未だ伸びは鈍化している。
【リネンサプライ】新型コロナウイルスの影響で、休業、閉店が多い