すでに米証券取引委員会(SEC)に対して申請書を提出し、2020年中にIPO(新規株式公開)を目指している民泊仲介世界最大手の米Airbnb。このAirbnbのIPOについての新たなニュースが、米メディアで10月5日までに報じられている。
ロイター通信が関係筋の話として報じたところによれば、AirbnbはIPOを通じて30億ドル(約3,200億円)規模の資金調達を目指しているようだ。IPOの実施は11月に開催される大統領選後の12月中だとされている。
ただ報道によれば、大統領選に絡んで株式市場における価格変動が大きくなりつつある中、IPOの実施予定時期が市場の動向によっては変更される可能性もあるという。Airbnb側からこの報道に対するコメントは発表されていない。
アメリカ国内では新型コロナウイルスの影響で3〜4月はIPOの申請件数は少なかったが、1〜8月までにすでに145件の上場申請があり、前年の同じ時期を上回るペースとなっている。
ちなみに、民間調査会社の米CBインサイツが随時更新しているユニコーンリスト(https://www.cbinsights.com/research-unicorn-companies)によれば、Airbnbの時価総額は180億ドル(約1兆9,000億円)で、ユニコーン(企業価値が10億ドル以上の非上場企業)の中では第5位となっている。