民泊除外か・・・最大5,000円助成の「もっと楽しもう!TokyoTokyo」、対象となるには「旅館業」が必要?

東京都の都内観光促進事業として「もっと楽しもう!TokyoTokyo」が始まる。都民による都内での宿泊旅行や日帰り旅行を対象にした事業で、東京都が宿泊旅行なら1人1泊当たり5,000円、日帰り旅行なら1人1回あたり2,500円を助成するというものだ。

このキャンペーンでは、10月23日以降に販売を開始し、来年3月31日までに完了する旅行が対象となる。一定条件下でGo Toトラベルキャンペーンと併用が可能なことから、宿泊旅行によっては以下のように旅行者の支払額負担が1,000円以下になる。

ただこの事業、民泊業界としては気になる点がある。助成対象の1つとして「国の『Go To トラベル事業』に登録した宿泊事業者が直接販売を行う宿泊」と明記されているが、この「宿泊事業者」には住宅宿泊(民泊)事業者が含まれていないのだ。

この「宿泊事業者」については、この事業においては以下のように定義されている。つまり、旅館業法で許可を得ていないければいけないことになる。

旅館業法に基づき旅館業の許可を受けた者のうち、東京都内の宿泊施設で営業(下宿営業を除く。風俗営業等の規制及び業務の適正化に関する法律に規定する店舗型性風俗特殊営業に係る施設を除く。)を行う者

今回の事業では「旅行業者等が取り扱う宿泊を伴う旅行」も助成の対象となるため、例えば旅行業者が企画した宿泊旅行で民泊が使用されるケースもあるかもしれないが、事業の制度としては基本的に民泊が除外されているようだ。