2017年も折り返しを迎える6月に入った。民泊の実質的解禁に向けた住宅宿泊事業法(民泊新法)案は衆議院を通過し、今月中に会期末を迎える通常国会で成立する見込みとなった。早ければ来年1月に施行される可能性がある。
民泊解禁に向けた各関連業者の商品・サービス強化も、この1週間の間に多数発表された。先週土曜日開催されたバケーションレンタルEXPOは出展者も来場者も多数参加する国内最大級の民泊イベントとなり、民泊ビジネスの拡大と多様化が裏付けられた。
新シリーズの「weekly民泊」では、この1週間(2017/5/27〜6/2)までの民泊関連のニュースを振り返ります!
Contents
2017/6/1 民泊新法案が衆院本会議を通過
空き部屋や空き家を有料で観光客などに貸し出す民泊について定める住宅宿泊事業法(民泊新法)案が1日午後、衆院本会議で、与党と民進党などの賛成多数で可決した。
同法案は参議院へ送付され、今国会中(6月18日まで)で成立する見通しとなっている。政府は早ければ来年2018年1月の施行を目指している。
2017/6/1 阿波踊りでイベント民泊の募集開始
徳島県徳島市は1日、今年8月12〜15日に開催される「徳島市阿波踊り」に合わせたイベント民泊(用語集:イベント民泊)の自宅提供者の募集を開始した(プレスリリースへ)。
人材サービスのパソナが徳島市から実施業務を受託し、自宅提供者の募集や事務局の運営、自宅提供者への研修などを行う。
2017/6/1 Airporterが「空港〜宿泊施設」配送を開始
民泊向けの手荷物当日配送サービスAirporter(エアポーター)は1日、ホテルや旅館等の宿泊施設と空港間でもサービスの提供を開始すると発表した(プレスリリースへ)。
またサービス地域を大阪などにも拡大し、大阪市内の宿泊施設と関西国際空港の間でも荷物の配送サービスを開始した。
2017/6/1 民泊も視野にスマサポキーボックス開発
スマサポは、賃貸住宅の内覧時に利用できるIoT鍵ツール「スマサポキーボックス」を、IHIグループのIHI運搬機械株式会社と共同開発し、段階的に市場に導入することを決定したと発表した(プレスリリースへ)。
スマートフォン端末ごとに日時を制限した利用権限を付与することができ、オートロックとも連動する仕組みで、同社は「民泊での活用も十分期待できると考えております」としており、今後は民泊運営者が鍵権限の発行ができるツールの開発も予定しているという。
2017/6/1 シェアリングエコノミー認証の受付開始
シェアリングエコノミーにおいて、サービスの安全基準などを満たす事業に対して認証マークを付与する「シェアリングエコノミー認証」の申請受け付けが6月1日、スタートした。
シェアリングエコノミーは民泊やカーシェアリングなどのモノやサービスを共有する経済システムのこと。認証審査・付与は一般社団法人シェアリングエコノミー協会が行う。
2017/5/31 suitebookの登録物件数1,000件突破
SQUEEZEは5月31日、民泊からマンスリーまで物件の短期貸しを一元管理できるクラウドツール「suitebook(スイートブック)β版」での登録物件数が1,000件を突破したと発表した(プレスリリースへ)。予約数も10,000件を突破したという。
suitebookでは管理物件の予約や清掃管理などが可能。民泊やホテル・旅館物件のオーナーだけでなく、不動産管理業者も、特にマンスリーなどの短期貸しの管理などにも使えるツールとして、今年4月にリリースされた。
2017/5/31 民泊ゴミ不法投棄疑いで書類送検
民泊で出たごみを運営している物件とは別のマンションのごみ置き場に捨てたとして、警察は5月31日、京都市の不動産会社と社員など2人を廃棄物処理法違反の疑いで書類送検した。NHKが報じた(ニュースへ)。
報道によると、不法に捨てられたごみは空き瓶などの約7キロ。マンションの住民が警察に通報して捜査が行われたところ、防犯カメラに書類送検された2人がごみを捨てる様子が写っていたという。
2017/5/31 AirHostが公式API接続で発表
民泊ホスト向けの運用自動化ツール「AirHost Webサービス」を運営するAirHostは5月31日、自動化ツールの利便性向上に向け、ホストがホテル予約サイト「Agoda」や民泊仲介サイト「AsiaYo」で運用中の物件・予約情報を自動で取得し、ツール内で一括管理できるようにするAPI連携を開始したと発表した(プレスリリースへ)。
AirHostは今月中に「Expedia」と「途家」、7月に「自在客」、8月に「Booking.com」との連携も予定している。
2017/5/27 バケレンEXPO盛況!来場者3,000人超
日本国内最大級の民泊イベント「バケーションレンタルEXPO」が27日、東京都内の新宿NSビルで開催された。3,000人以上が来場し、民泊関連企業の経営者や専門家によるセミナーもにぎわいを見せた。
会場では、大手民泊仲介サイトや民泊運用代行企業、ホスト・ゲスト向けサービスを提供する企業などが計47のブースが出展し、民泊ビジネスの拡大と多様化を裏付けるイベントとなった。エキスポはオックスコンサルティング社(東京都港区)とメトロエンジン社(同)が共催した。