【ビザ発給先】中国が78%占め断トツ! 個人観光シフトで民泊に追い風

 外務省は2016年におけるビザ発給数を発表した。海外の大使館など全在外公館で発給したビザの総数は前年比12.9%増の5,381,433件となり、過去最高を記録した。

 このうち国籍・地域別では、中国が4,225,832件で全体の78.5%で断トツの首位。発給数の割合で2桁を記録したのは中国だけだった。2位以下は、フィリピンが275,537件で同5.1%、インドネシアが171,643件で同3.2%、ベトナムが171,643件で同1.7%と続いた。

 中国国籍者に対するビザの発給数のうち、有効期間中に何度も日本に入国できる「数次ビザ」の発給数は前年比96.6%増の306,376件と倍増し、とりわけ高所得者向けが数次ビザが前年比266%増の141,321件と昨年を大きく上回った。

 また、中国国籍者に対する個人観光ビザの発給数は前年比44.5%増の1,626,813件となり、団体観光から個人観光にシフトする傾向がみられている。少人数の宿泊に向いている民泊物件を提供する民泊事業者にとっては、追い風となりそうだ。

外務省:平成28年ビザ発給統計(PDF)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000257995.pdf