格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションはこのほど、2017年3月期決算を発表した。訪日外国人観光客の増加などを背景に、4期連続の増収増益で過去最高益を達成した。関空・羽田〜上海線、今年2月に就航した那覇〜バンコク線などが好調だったほか、円高で燃油コストや資材費が下がったことなどが理由。
ピーチ・アビエーションが現在運航している国際線は計13路線。韓国(ソウル、釜山)、台湾(台北、高雄)、香港、中国(上海)、タイ(バンコク)の5カ国7都市に就航しており、国際線搭乗客のうち7割は外国人だった。
日本国内12路線も合わせた全路線の平均搭乗率は85.4%と好調を維持した。
3月期の売上高は前年同期比8%増の517億円900万円、営業利益は同2%増の63億200万円、当期純利益は同80%増の49億4400万円。営業利益率は12.2%だった。
ピーチ・アビエーションの井上慎一社長は決算発表のプレスリリースで「9月には仙台空港を拠点とした路線を展開するなど、さらにPeachのネットワークを拡大していく」とした上で、「手頃な運賃を維持しつつも、航空会社の枠に捉われることのない取り組みで独自の体験価値を高め、成長著しいアジアの需要を開拓していく」としている。
ピーチ・アビエーションはANAホールディングスを筆頭株主に持つ格安航空会社。2011年2月に設立し、関西国際空港と那覇空港をハブ空港として位置付けている。
【プレスリリース】
http://www.flypeach.com/application/files/4714/9673/8874/170608-Press-Release-J.pdf
【ピーチ・国際線時刻表】
http://www.flypeach.com/application/files/9514/9543/9960/KOKUSAI_JPN_20170612_0517r.pdf