人材派遣大手のパソナ(東京都)は、8月12〜15日に開催される「徳島市阿波おどり」に合わせた「イベント民泊実施業務」を徳島市から受託し、イベント民泊(民泊用語集:イベント民泊)を推進する事務局の運営や自宅提供者への研修、宿泊希望者の募集などを開始した。
徳島市阿波おどりは、踊り手や観客数において日本最大規模を誇る阿波踊りのイベントで、2016年は4日間で123万人(主催者発表)が訪れた。
一方、徳島市内にあるホテルや旅館施設は昨年概算で約3400室(6100人程度)にとどまっており、期間中は例年慢性的に宿泊施設が不足。そのため、演舞終了後には多くの来場客が徳島市を離れてしまい、地元への経済効果をどう高めるかも課題となってきた。
そんな中、徳島市阿波おどりに合わせたイベント民泊の実施は、期間中の宿泊施設不足の緩和のほか、観光客が市内に滞在する時間が長くなることによる飲食や観光などの経済効果を生み出すことを目的としたもの。イベント民泊による地域住民と観光客の交流促進なども期待されている。
今回のイベント民泊における宿泊の対象期間は8月11~16日。市内の自宅か同じ敷地内にある離れ、賃貸住宅を提供してもらう形で住宅提供者を募集する。宿泊者1人あたり2畳ほどの空間や火災警報器の設置などが条件で、空き家は募集対象に含まれていない。
パソナはこれまで培ってきた地方自治体の委託業務運営のノウハウや取引先企業などのネットワークを活かしながら、自宅提供者の募集や審査、宿泊客への対応方法やイベント民泊の関連法規に関する研修を実施する。
また、運営事務局を設置し、自宅提供者や宿泊者からの問い合わせに対応。自宅提供者と宿泊者がイベント民泊を安全に安心して利用できるよう支援する。そのほか、自宅提供者と宿泊者へのイベント民泊に関するアンケートも実施する。
パソナは2016年、シェアリングエコノミー協会と「地方創生実現に向けた包括的連携協定」を締結し、 今年5月には民泊仲介世界大手のAirbnbと業務提携するなど、シェアリングエコノミーを活用した地域活性化や就労機会の促進などに取り組んでいる。
【お問合せ】
株式会社パソナ 徳島市イベント民泊運営事務局
E-mail:event-minpaku@pasona.co.jp
【プレスリリース】
http://www.pasonagroup.co.jp/news/tabid312.html?itemid=2163&dispmid=821
【自宅提供者募集のお知らせ】
https://www.city.tokushima.tokushima.jp/kankou/event/20170531203358007.html