みずほ銀がAirbnbと提携へ 企業の空いた社宅を活用 民泊分野への融資拡大

空き部屋や空き家を有料で貸し出す「民泊」において、民泊仲介世界大手Airbnb(エアビーアンドビー)とみずほ銀行が、近く業務提携する方針を固めた。日本国内の銀行とAirbnbが業務提携する初めてのケースになるとみられる。時期などについては報じられていない。NHKが報じた。

 報道によると、みずほ銀行はAirbnbに対して、社宅などの空き部屋の活用を検討している日本の企業を紹介することを検討しているほか、宿泊代金を決済できるスマートフォンのアプリを共同開発するという。

 また、みずほ銀行は住宅宿泊事業法(民泊新法)施行も見据え、拡大が見込める民泊市場への融資も増やしていく方針。民泊向けのマンション建設や民泊向けに活用するための空き部屋の改装などに融資を増やしていくようだ。

 民泊市場では、みずほ銀行も融資先として有望視している民泊目的のリフォームや民泊向けマンションの建設などについて、企業の発表が相次いでいる。投資用不動産売買のシノケングループ(福岡市)は、テナントビルの空き部屋を民泊向けにリフォームして活用する「リノベ×民泊」を、今秋ごろから展開し始めると発表した。

民泊大学:「リノベ×民泊」今秋から展開 シノケン、ビルの空き部屋改装 全国主要都市でも

 国家戦略特区における「特区民泊」の枠組みを活用した民泊マンションも、東京都大田区や大阪市に続々と誕生。20日には、合法民泊予約サイト「STAY JAPAN」を運営する「百戦錬磨」(宮城県)が自社開発した1棟民泊マンションが、大阪市西区で開業する。不動産会社「AMBITION」(東京都渋谷区)も同社の特区民泊物件として第2号となる民泊向け物件を東京都大田区で発表した。

民泊大学:「特区民泊」物件が相次ぎ誕生 大阪市で1棟マンション、大田区でも 180日上限なく通年営業