北海道銀行がBooking.comと提携 宿泊業者の訪日客獲得を支援 多言語掲載で集客力向上

 北海道銀行(頭取・笹原晶博)は世界最大のオンライン宿泊予約サイト「Booking.com」との業務提携により、道内に拠点を持つ宿泊業者の訪日観光客取り込みを支援する。

 既存顧客を含む道内の宿泊業者をBooking.comに紹介し、宿泊施設が多言語で各国語版のサイトに登録・掲載されるようにする。宿泊施設側にとっては、訪日旅行を検討するさまざまな国の外国人観光客に情報発信でき、リーチ力や集客力を高めることができるメリットがある。Booking.com側も宿泊施設に対し、インバウンド観光客取り込みに向けた助言を行う。

 北海道ではインバウンド観光産業が活況を呈している。北海道などの発表によると、2015年度に道内を訪れた観光客数は前年比1.9%増の5477万人で、このうち外国人客は前年比35.0%増の208万人と高い伸びを記録。現在も好調な状態が続いている。北海道銀行は、道内の宿泊業者とBooking.comをつなげて訪日観光客の受け皿を広げ、北海道の観光産業振興にも貢献したい考えだ。

 北海道銀行は今年5月には、札幌市で「インバウンド・プロダクツ2017」を開催。Booking.comなどの宿泊予約サイト大手のほか、インバウンド向けの商品開発・サービスを提供している道内外の業者が出展し、出展者によるワークショップも開催された。