民泊仲介世界大手Airbnbのレビューシステムが少し変更される。
これまでは、ゲスト側がAirbnbでの民泊をキャンセルした場合は、民泊予定だった民泊施設に対するレビューをAirbnb上で残すことはできなかった。そのAirbnbのレビューの仕組みが8月中にも変更され、Airbnbのゲスト側が民泊を自らキャンセルしても、民泊しようとしていた民泊施設に対するレビューを投稿できるよう変わる。
今まではつまり、Airbnbの民泊ゲスト側にとっては、現地でホストとファシリティやサービスをめぐるトラブルがあったり、民泊前にその施設に対するネガティブなレビューを見つけたりしてキャンセルしても、民泊をキャンセルした理由をレビューとして残せず、他のAirbnbの利用者とそれらを共有できない仕様だった。
Airbnbがこのシステムを導入した一つのきっかけが、イギリスの公正取引委員会に相当する「競争・市場庁(CMA)」から要請を受けたことだ。同庁は、ネガティブな理由も含めてレビューサイトで公開しないことは、消費者保護の観点から問題があるとして、Airbnbにレビューシステムの変更を要請。Airbnbはこの要請に応じ、8月末までにレビューシステムの修正を行うことで同庁と同意した。
スキルやモノ・サービスなどを有料で貸し借りするシェアリングエコノミーでは、見知らぬ人同士で取引が行われるケースが多い。そんな中、利用側にとっては提供側のサービスの質を判断できる評価システムとして、レビュー制度は重要な役割を果たしていると言える。
そんな中での今回のAirbnbのレビュー制度の変更・・・。さらに利用者の声を幅広くレビューとして掲載することで、新たに民泊施設を探そうとしているゲスト側にとっては、判断材料となる情報が増えることになる。