【速報レポート】パソナ「阿波踊りイベント民泊」のゲスト募集を開始

8月12〜15日に開催される「徳島市阿波おどり」に合わせた「イベント民泊実施業務」を徳島市から受託している人材サービスのパソナ(東京都)が、この度徳島での阿波踊りイベント民泊ゲスト募集の開始発表会を「TRAVEL HUB MIX」にて行なった。

徳島市阿波おどりは、踊り手や観客数において日本最大規模を誇る阿波踊りのイベントで、2016年は4日間で123万人(主催者発表)が訪れた。一方で、徳島市内にあるホテルや旅館施設は昨年概算で約3400室(6100人程度)にとどまっており、期間中は例年慢性的に宿泊施設が不足。そのため、演舞終了後には多くの来場客が徳島市を離れてしまい、地元への経済効果をどう高めるかも課題となってきた。
そこでこの問題を解消すべくパソナと徳島市で提携して「イベント民泊」に取り組んでおり、自宅提供者(民泊ホスト)募集受付を平成29年6月1日〜7月28日まで行い、志願者を募った。
結果としては期間内に36件の申込、提供部屋数は65部屋、宿泊可能人数は最大で321名のゲストを受け入れることが可能になる見込みである。 

過去に行われた五所川原市・弘前市・沖縄市などの「イベント民泊」と比較すると今回の徳島市の「イベント民泊」の成果は一目瞭然である。
現地での「イベント民泊」の周知については、パソナの社員である川崎陽子さんが徳島に2ヶ月程度滞在し、あらゆる手段にて広報活動を行なったとのこと。
地域住民に溶け込んで自身がメディアとなって情報発信。また、ラジオやローカルのテレビ番組にも出演、地域紙にも取り上げられるなど積極的な活動で「イベント民泊」の周知に貢献。
当初は口コミやコミュニティセンターにて広告を出していたが、「イベント民泊」に馴染みのない方々への浸透には時間を要した。そこで、イベント民泊の特集でテレビに出演した際に、ホストとして必要な準備や、実際の自宅提供者の様子を取り上げることで認知度とともに志願者が増えた。

ゲストが今回の阿波踊りイベント民泊をきっかけに徳島市民と友達になって、次に徳島を訪れる際は【お客様を泊める】から【友達に会う】に変わるという、、「人に会いに行く旅」を目指していきたいと講師の加藤さんは最後に力強く語った。
○今回講師を務めた加藤さんへのインタビュー
「私は今回の件に関しては企画と立ち上げという形で携わりました。阿波踊りの際の宿泊施設不足については徳島市も歴史的に問題意識としてはあったので、それをパソナが一緒に解決できればと思い、国のイベント民泊ガイドラインを活用して、いいタイミングで徳島市と一緒に事業に取り組むことができました。
今回は初の試みということで自宅提供者の方々が安心してイベント民泊を行えるよう、とにかく丁寧に行うということを重要視しました。
今回プロジェクトのイベント事務局が本格的に動き始めたのが6月ということで2ヶ月ほどの準備期間でしたが、気持ちとしては半年ぐらいの準備時間が必要であると感じました。仮に来年もイベント民泊を実施できるなら、今年の積み重ねがあるので、より効率的な準備ができて、更に多くの方にイベント民泊に参加して頂けるようになると思います。
いよいよ来週から阿波踊りが始まるので、ゲスト・ホストの方々にイベント民泊を楽しんでいただけるよう尽力したいと思います。「人に会いに行く旅」というコンセプトを体現するため、ゲストとホストの交流を素晴らしい体験にするべく、パソナの強みを活かしてゲストとホストのマッチングを安心安全な状況で提供するということにチャレンジしていきたいと思います。」

宿泊希望者(ゲスト)の募集
徳島市:阿波踊りイベント民泊専用サイトーhttp://tokusimaminpaku.sakura.ne.jp/
Airbnb:阿波踊りイベント民泊特設サイトーhttps://www.airbnb.jp/stay/awaodori2017
Airbnbの特設サイトを設けたのが4日の夜、徳島市のイベント民泊専用サイトを開設したのが8月3日の夜だが、開始間も無く応募殺到で多くの予約が埋まってしまっている状況。
なお、イベント民泊の利用期間は8月11日(金)~8月16日(水)チェックアウトまでの利用となる。
ゲストとして利用したい方は申し込みお早めに。

パソナがイベント民泊業務を受託 8月開催の徳島阿波おどり 慢性的な宿不足解消へ