人材サービス大手のパソナ(東京都)は、イベント民泊(民泊用語集:イベント民泊とは)や農家民泊(農泊)などで自宅を提供している人を対象にした「地域おもてなしホストサポートサービス」を開始した。自宅提供者に対し、集客支援や民泊ゲストのチェックインなどの民泊に関わるホスト業務の代行サポートを提供する。
既に徳島市で催された「徳島阿波おどり」で今月11日から実施されたイベント民泊から、同サービスの提供を開始したという。
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同サービスでは、SQUEEZEの一元管理クラウドツール「suitebook(スイートブック)」を導入。民泊ゲストの予約や契約、入金管理などの管理業務を同社がスムーズに代行できるよう、suitebookを使って物件状況を管理し、必要な業務などを把握することに役立てる。
自宅提供者に対するサポート項目として、集客に関してはホームシェアマッチングサイトへのアカウント登録や部屋情報の掲載などをサポート。民泊ゲストのチェックイン対応では、鍵の受け渡しなどを支援する。そのほか、ゲストとのコミュニケーション支援や評価入力を代行するほか、行政手続きも支援する。
阿波おどりのイベント民泊での支援では、パソコンやスマートフォンを持っていなかった70代の1人暮らしの女性に対し、予約サイトへの情報登録や民泊ゲストとのやり取りを代行するなどしたほか、 ほかのケースではホームシェアマッチングサイトでのゲストとのマッチングを代行するなどして、自宅提供者がイベント民泊を安心して行えるようサポートするなどしたという。
同社は昨年、シェアリングエコノミー協会(東京都)と「地方創生実現に向けた包括的連携協定」を締結したほか、今年5月には民泊仲介世界大手のAirbnbとシェアリングエコノミーを活用した新しい働き方の創造と地域での就労機会などに向けた業務提携を行っている。
同社は報道発表の中で「今後、自治体やDMO(観光地域づくりを進める法人組織)、農泊団体等と連携し、イベント民泊や農泊等で自宅を提供する方々への支援体制の充実を図りたい」と強調し、地域における観光産業振興と新しい働き方の創造にさらに力を入れていく、としている。