インドの民間航空会社ジェットエアウェイズ(本社:ムンバイ)はこのほど、民泊仲介世界大手Airbnbと提携したと発表した。インドの航空会社とAirbnbが提携するのは初めて。
ジェットエアウェイズは1992年設立。インド国内線のほか、マレーシアやタイ、香港などのアジア圏のほか、欧州や米国、アフリカなどの国際線も就航している。
ジェットエアウェイズとAirbnbの両社は、旅行需要や宿泊需要などを有するなど共通点が多い顧客層を共有しながら、双方の顧客によりメリットの高いサービスを提供していく。
Airbnbは海外航空会社との提携については、昨年10月にはカンタス航空と、今年3月には格安航空(LCC)としては初めて豪州メルボルンに本拠地を置くジェットスターと提携した。
カンタス航空とは、カンタス航空のウェブサイトからAirbnbで民泊先を予約した場合、カンタス航空の会員向けプログラムでポイントを獲得できるというもの。ジェットスターとは、Airbnbで民泊先を予約した際に使えるクーポン券をジェットスターの利用者に提供するというものだった。
Airbnbは航空券予約事業にも参入する可能性が大きいと、一部の外電メディアでこういった主旨の報道がこれまでに出ている。Airbnbが「航空」分野に事業範囲を広げていることは、今回の提携から考えてもみえてくる。
ゲストが自宅を出発してから、ホストの物件に民泊するまで、それら全行程・各行程において、Airbnbがビジネスとしてコミットできそうだという見方もある。航空分野に限らず、Airbnbの提携戦略は日本でも世界でも拡大している。今後も民泊業界の巨人の事業の方向性に注目が集まる。