リクルートテクノロジーズ(東京都千代田区/北村吉弘社長)の研究開発機関アドバンスドテクノロジーラボは27日、不動産管理会社の内覧業務利用などに特化して開発してきたスマートロック「iNORTH KEY(イノースキー)」について、民泊や会議室貸しなどを展開する企業にも活用してもらいやすくするため、他社システムとiNORTH KEYとの連携を容易にする技術仕様「API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)」の無料公開を開始したと発表した。
iNORTH KEYは、同社が2017年3月に本格展開を開始したオンライン鍵管理システム。玄関や部屋などの内側にiNORTH KEY本体を設置しておくと、スマートフォンのアプリを通じて外からドアの解錠・施錠ができるようになる。いつでも電子鍵の利用権限を任意の相手に付与・回収でき、解錠・施錠の履歴も一元管理できるという特徴がある。
同社は活用事例として、貸し会議室のシェアリングサービスを手掛けるスペイシー(東京都目黒区/内田圭祐社長)や、チャプターエイト(東京都渋谷区/高野勇斗社長)が展開する宿泊者名簿のクラウド管理サービ ス「ABCチェックイン」、アークシステム(東京都中央区/小和瀬英文社長)のクラウド型来訪者管理・会議室予約サービス「BRoomHubs」とのサービス連携も発表した。
同社はAPI公開について、「自社サービスと連携して利用したいという声に応え、不動産業界という垣根を超え、無料ですべ ての機能のAPI公開に踏み切りました」とした上で、「今後はAPI公開により鍵を使う業界であればどんな業界 でも使えるという『iNORTH KEY』の可能性を広げていきます」としている。