町長自ら民泊条例の制定要請 新潟県知事に湯沢町 「宿泊施設、足りている」「町の経営基盤が崩壊する」

新潟県湯沢町=人口約8,000人=の田村正幸町長はこのほど、新潟県の米山隆一知事と面会し、住宅宿泊事業法(民泊新法)の範囲内でさらに民泊実施を制限する条例の制定を要請した上で、湯沢町を民泊の制限区域にするよう求めた。

新潟日報などの報道によると、湯沢町には宿泊施設が現在254カ所ある。田村町長は米山町長との面会の中で、2016年における庁内のホテル・旅館の客室稼働率が平均で21%ほどと低迷していたことを強調した。

メディアの取材には「地方、特に観光地にあっては、宿泊をなりわいにしているけど、その中でキャパは足りていると思っている」と説明。米山知事に対しては、民泊が町内で実施されることで「町の経営基盤は崩壊する」と語った。

湯沢町は新潟県南魚沼郡に属する。川端康成の小説「雪国」の舞台となった温泉地としても知られ、登山やウインタースポーツが人気。

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