福井県鯖江市の地域経済活性化に向け、LIFULL(東京都/井上高志社長)と楽天LIFULL STAY(東京都/太田宗克社長)が空き家利活用を通じた取り組みに乗り出す。
両社は16日、市と鯖江商工会議所と地域活性化連携協定を締結したと発表し、空き屋問題の解決や雇用・観光需要の創出に4者で取り組んでいく方向性を明らかにした。
鯖江市は福井市に隣接しており、人口は約68,000人(2017年5月現在)。主な地場産業は眼鏡フレームの製造で、国内製造シェアは約96%を誇っている。
鯖江市では、病院などの生活インフラは充実しているが、市街地中心部における空き家・空き店舗の増加が課題となっており、市はこれまで空き家の有効活用や移住・定住促進を進めてきた。
今回の協定でLIFULLは、不動産についての知見や国土交通省の採択事業「LIFULL HOME’S空き家バンク」を活用し、鯖江市の空き家情報を全国に発信する。空き家を活用したサテライトオフィスも開設し、子供用のスペースが付いたオフィスを活用した子育て中の女性の雇用創出などにも取り組む。
楽天LIFULL STAYは、空き家を利用した民泊施設のモデルケースを開発するほか、民泊施設への転換・運営支援、集客・マーケティング支援などに力を入れる。