民泊仲介世界大手Airbnb(本社・米国カリフォルニア州)は22日、韓国で来年2月に開幕する2018年平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックのオンライン宿泊サービス公式サポーターになったと発表した。現地のホストコミュニティと協力した上で、開催地となる江原道地域に滞在する旅行者などに宿泊施設を提供する。
Airbnbが五輪大会のオンライン宿泊サービス公式サポーターになるのは、2016年リオ夏季オリンピック大会に続いて2度目。リオ大会では市内を訪れた推定50万人の旅行者うち、8万5,000人がAirbnb登録施設4万8,000件を利用している。
Airbnbは今年初旬、五輪開催に向けた宿泊施設の整備とプロモーションを支援するため、開催地となる江原道と協定を交わすなど、韓国側と共同で準備を進めてきた。江原道におけるAirbnb登録施設数は既に30%ほど増加し、今回のサポーター契約の締結でさらに受け入れ体制の強化に貢献していく。
同日行われた契約調印式には、大会組織委員会ディレクターのオム・チャンワン氏(写真左)とAirbnb韓国の公共政策本部長イ・サンヒョン(写真右)などが出席した。
オム氏は「国内外からのお客様に宿泊施設を提供するうえで、多大なご支援をいただけることを期待している」、イ・サンヒョン氏は「組織委員会およびAirbnbホストコミュニティと協力して、皆さまに江原道で快適に過ごしていただけるよう取り組みたい」と語った。
平昌冬季五輪の開催に関しては、首都ソウルから会場への主要な交通手段となる高速鉄道(全長約120キロ)の完成が21日に発表されたばかり。高速鉄道の建設も現地の宿泊施設不足に対する対応策の一つとして進められてきたもので、観光政府は高速鉄道の開通やAirbnbとの取り組みなど複合的に宿泊施設不足の解消に取り組んでいく。