ホストによるホストのためのホスティングガイド “民泊ホスティングガイドライン” を発表!

来年の6月に民泊新法 (住宅宿泊事業法)の施行を控え、ホスト有志によって『民泊ホスティングガイドライン 』が作成された。今回は、日下太介さん、島崎夢さん(写真左)、神田美雪さん(写真右)の3名のAirbnbスーパーホストの方々にインタビューしました。

 

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ガイドライン作成のきっかけとその背景は?

訪日外国人の増加に伴い、数年前から新しい旅の形として民泊というものが少しずつ広がってきたのですが、その一方でトラブルも目立つようになってきました。

そのような中で民泊の安全性や楽しみを広げるためには、民泊ホスト自身がホスティングを学び、理解し、適切な環境で責任ある運営を行うことが重要です。民泊が社会にもたらす価値を広めるためには、推奨すべき民泊運営の指針が必要ではないかということでこのガイドラインの作成に至りました。

 

制作期間やメンバー構成は?

呼びかけを始めたのが昨年9月か10月ごろからなので制作期間としては約1年ほどかかりました。”Japan Hosts Community”の中でガイドラインの必要性について議論されたことがきっかけで、有志メンバーを募ったところ十数名の方が集まりました。

我々は、そもそも民泊を同居非同居などカテゴリ別けする必要はないと考えており、ホームシェアリング型のホストも非滞在型のホストもガイドライン事務局メンバーとして参加しており、それぞれ運用スタイルは様々ですが、全有志者に共通していることは「民泊」が近隣や町、延いては国にいい影響を与えられると信じている方々が集まっています。利回り重視の投資家や法人目線での民泊ガイドラインではありませんし、法律について細かく書かれたガイドラインでもありません。

 

誰にどの部分を一番読んで欲しいか?

全てのホストに向けて作成したものではありますが、特に読んで欲しい人はこれから民泊を始めるホストの方です。

ガイドラインの内容としては、ホストとしての心構え、近隣住民やゲストへの配慮など、我々がこれまで何年も民泊の運営で経験した重要事項を蓄積して書き連ねているのですが、ホスト初心者であれば、この内容を全て実践できている方はそんなに多くないと思います。
ビジネスとして民泊ホストをする場合は、難しい項目も多少あるかもしれませんが、基礎の基礎になるところだと思うので実践していただきたいと思います。
基本的には全て読んで欲しいですが、第2章の「民泊ホストの心構え」は、どこにも掲載されていないので是非読んで頂きたいです。

 

民泊が与える価値は?

大きくいって3つあると思います。
一つ目はホテルでは経験できないローカルで友達と共にいるような体験を提供できることです。
二つ目は地域貢献です。民泊は宿泊施設としての機能しかないことから、必然的にその周辺の飲食店や観光地などを利用するので地域の活性化に繋がります。
三つ目は個人の活躍できる場の提供です。シニア世代やシングルマザー、地方の雇用創出など個人の働き方についてプラスの影響を与えることができると思います。

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