民泊などの鍵の受け渡し、専用IoTキーボックスで カナダ「Keycafe」が日本上陸 無料設置のカフェやコンビニを募集

Keycafe(本社・カナダ/創業者・クレイトン・ブラウン)は5日、民泊などの鍵の受け渡しが可能なIoTキーボックス端末「Keycafe Smartbox」について、日本国内のカフェやコンビニにおいて設置・運営を開始すると発表した。同社はニューヨーク(米国)やパリ(フランス)などの欧米の主要都市500カ所で既に同端末を設置・運営している。

Keycafe Smartboxには、鍵保管用の小型キャビネット19個とタッチパネルを備えられている。同端末を利用するホストはあらかじめ鍵を小型キャビネットに預け入れておき、民泊ゲストは事前に入手したアクセスコードを入力して鍵を取り出す仕組み。また、同社は民泊仲介世界大手Airbnbの正式ホストアシストパートナーであることから、Airbnbで予約が確定した場合は自動的に民泊ゲストにアクセス権が付与される。

同社に日本進出に合わせ、端末の設置を希望するカフェやコンビニ、事務所などのロケーションパートナーを全国で募集開始する。機器代や設置費用は無料で、ロケーションパートナーは設置場所と電源を提供する。近隣に民泊するゲストはチェックイン/アウトのときに端末を利用しに設置店舗を訪れる。カスタマーサポートはKeycafe側で24時間行う。ロケーションパートナー側にとっては、インバウンド集客につながる効果が期待できる。

同社は日本法人として、キーカフェ・ジャパン合同会社(本社・東京都渋谷区)を設立。カナダ本社創業者のクレイトン・ブラウン氏は「日本で急速に伸びる民泊重要に応えられる様になり、大変うれしく思う」、日本法人の小河内社長(兼アジア太平洋地域代表)は「民泊はインバウンド旅行客に欠かせない宿泊手段。鍵の受け渡しをいかに円滑に行うかが大きな課題だが、弊社のサービスがあれば鍵の管理が飛躍的に簡単になる」としている。

ホストなど民泊事業者向けの料金体系は、「使っただけプラン」(月額費なし)や使い放題「アンリミテッドプラン」(月額1,980円)など。