民泊清掃、新たな雇用創出に貢献 時給1,000円〜2,000円前後が相場か 委託先によって質に違いも 「LINE連絡可」など採用条件

民泊(住宅宿泊事業)の普及に伴い、民泊部屋の清掃のアルバイト・労働市場が拡大している。民泊大学がインターネット上で民泊清掃のアルバイト情報を掲載している複数のウェブサイトで比較したところ、民泊部屋の清掃における給与相場は地域によって異なるが、時給1,000〜2,000円程度が主流。

部屋単位で給与を定めているケースも多い、小さな部屋では1物件2,000〜4,000円程度、大きい物件では6,000円以上を報酬として定めているケースもあった。また、緊急対応に対する加算報酬を別途規定している案件も見受けられた。

時給・報酬は、リネン(シーツ・寝具など)関係の洗濯・乾燥を業務に含めたケースの方が高くなる傾向にあり、雇用条件として「LINEでの連絡が可能な方」「コインランドリーの利用に抵抗がない人」などを挙げている案件も多くみられた。

民泊の清掃は、夫婦で取り組むことができるほか、人との接触がないことも人気の理由の一つとしてあげられる。一方で、民泊清掃にはホテルや旅館と同等の質の高さも求められ、民泊清掃の質によって、ゲストからの評価が大きく変わるケースもある。例えば「髪の毛」や「浴室の水滴」、「カーペットについた足跡」などが残っているケースも、ネガティブ要素になりえる。

そのため清掃を外部委託している民泊ホストの中には、清掃の委託先企業の選び方で苦労しているケースもある。清掃状況の確認のため、清掃後に依頼先と写真で結果をやり取りするなどのシステムを導入している場合も多い。

民泊仲介世界大手Airbnbでは、宿泊料金のほかに清掃料金を設定できる(0円とも設定できる)。

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