Airbnbホスト10年で収益4兆円 新グレードAirbnb Plus、4.8つ星以上の「神対応」など売りに 2028年までのロードマップ発表

民泊仲介世界大手Airbnbは10周年を迎え、2月22日(アメリカ時間)、今後10年間のロードマップを発表した。ロードマップでは、部屋タイプの見直しや新グレードの追加、新たに導入する「Airbnbコレクション」、コミュニティ評価の改定などが示され、2028年までに年間のゲスト数10億人突破を目指す。

同社によると、Airbnbのホストがこの10年で得た収益は410億ドル(約4兆2000億円)以上。掲載施設は8万1,000都市で450万件以上にまで広がり、これまでのチェックイン回数は通算3億回以上に上っているという。

ロードマップでは、これまでの部屋タイプ「まるまる貸切」「個室」「シェアルーム」のほかに、新たに「バケーションホーム」「ユニークな施設」「B&B」「デザイナーズホテル」を追加し、計7種類にすると発表。ホストが掲載施設の個性をよりはっきり打ち出せるようにし、ゲストにとっても希望する部屋を選びやすくなる。今夏ごろから導入予定。

新たに導入する「Airbnbコレクション」では、旅の目的に合わせて掲載施設を選べるようにする。まず「ファミリーコレクション」と「出張コレクション」の2カテゴリを設け、今後、「ソーシャルステイ」「ウェディング」「ハネムーン」「グループゲートウェイ」「ディナーパーティ」などのカテゴリからも選べるようにするという。

また、新グレード「Airbnb Plus」と「Luxury」を追加する。Airbnb Plusは4.8つ星以上の高い評価を得ているホストが運営し、快適性や一貫性、デザイン性などについて100以上の項目をホームインスペクション(住宅診断)で確認済みの住宅が対象となる。現在の対象エリアはオースティン、バルセロナ、ケープタウン、シカゴ、ロサンゼルス、ロンドン、メルボルン、ミラノ、ローマ、サンフランシスコ、上海、シドニー、トロントの13都市。

また、ホストやゲストの評価システムも見直す。ホスト向けには、これまでのスーパーホストの基準の一つ「受けたレビューの80%以上が5つ星評価」を2018年7月審査期間分から「総合評価が4.8つ星以上をキープ」とする。一方、ホスト向けには、集客強化に向けた新機能やカスタムURL、スマートホーム製品などの利用などの14特典を提供するという。

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