民泊仲介世界大手「Airbnb」はこのほど、「体験」サービスの提供地域を2018年内に現在の60都市から1000都市以上に拡大する方針を発表した。
Airbnbは現在、世界60都市で約5000種類の体験を提供している。日本では今のところ東京や大阪をサービスの提供エリアとしており、Airbnbのウェブサイトによれば、東京では365件、大阪では90件の体験を2018年2月27日時点で選ぶことができている。
Airbnbはこの体験サービスについて、予約件数が1年間で2500%増加したと発表。その上で、「Airbnbコンサート」「ソーシャルダイニング」「アドベンチャー」などの新しいカテゴリも追加し、サービス提供地域としてイースター島やタスマニア、アイスランドなどを含む世界1000都市へと拡大するという。
Airbnbによると、体験ホストの中には、年間で20万ドル(約2100万円)以上の収益を得ているケースもある。日本国内でも東京や大阪のほかの地域でサービス提供を望む声も多く、今後の対象地域の拡大に注目が集まっている。
Airbnbは報道発表の中で、体験サービスの申し込みがこれまで5万人以上に上っていることを明らかにした上で、「提供される『体験』のユニークさやホストが持つ専門的な知識や情熱を考慮し、慎重な確認を行うことで、高いクオリティを保つことを重視しています」と説明。「そうすることで、ホストが情熱を傾けるものから少しでも副収入が得られるよう、サポートしています」としている。
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