【第53回】ホテル関係者の勉強会に民泊事業者として初参加 『北海道民泊、訪れてよし住んでよし』北海道民泊観光協会 代表理事 南邦彦さん

先日、ホテル関係者の勉強会へ参加をさせていただく機会を得ました。 「民泊事業者・ホスト=地域へ迷惑かける・ホテル業を圧迫する存在」ではなく、民泊事業者を宿泊事業者の仲間として受け入れて頂けました。

勉強会主催者とお話をさせていただくと、ホテル関係者のみの勉強会となっており民泊関係者の参加は初めてとのことです。 ただ、今回勉強会に、簡易宿泊所事業者が参画をしていないことに気づきました。

主催者の方に詳しく聞くと、ホテル旅館と簡易宿泊事業者との合同勉強会などの場も少ないのが実情で、住宅宿泊事業法(民泊新法)施行に伴い、今後はホテル旅館業者とその他宿泊事業者との距離が近くなり、地域課題を抽出し解決していくことができるテーブルができつつあります。

セミナーの内容は「お金をかけずに今すぐできるWEB集客」で、口コミ向上、口コミ事例検証、口コミ向上施策、稼働と売上と利益やトップ画面に何を載せるかなどの内容でした。

その中で「閑散期対策と繁忙期対策、どちらが効果的&効率的」「宿泊料の設定とそれに伴う人員配置(コスト)」「宿泊料を1%アップ、稼働率を1%アップ、コストを1%ダウン、どのパターンが利益率が高いのか?」という内容を具体的に検証し、それらを意識し日々宿泊料等をどのタイミングで先の予約の価格を調整するかなど民泊現場においても応用可能な情報をいただくことができました。

札幌市内の老舗ホテルの方は民泊を敵対視・ライバル視するような動きが過去にはありましたが、住宅宿泊事業法の施行はその垣根を取り払うトリガーとなりつつあります。

私は宿泊に関連する事業者と行政とが密に連携を図り、様々な宿泊スタイルを全国・世界の人々へ宿泊の場を提供することが可能となるのではと感じました。

南邦彦(みなみ・くにひこ) /一般社団法人北海道民泊観光協会 代表理事
元保育士養成施設教科専任教員。2014年より障がい者雇用で民泊管理・民泊清掃事業をスタート。北大公共政策大学院卒。公共政策学士。