【第57回】4月の民泊閑散期を利用して『北海道民泊、訪れてよし住んでよし』北海道民泊観光協会 代表理事 南邦彦さん

全国的に桜シーズン到来などの報道がされておりますが、札幌の日中の気温は5度前後と、まだストーブやコートが必要です。

札幌の4月は閑散期とされており民泊現場も落ち着いており、道内民泊ホストと交流するには4月が最適です。

民泊現場を複数管理させていただくことで閑散期と繁忙期が激しい宿泊事業が垣間見えます。私も閑散期を活用し他のホストの部屋を内覧、他の業種勉強会等々へ参加させて頂いております。

先日、札幌市内不動産業者と民泊仲介サイトによる民泊事業についての勉強会を実施いたしました。 物件サポート、運用設計、法的届出、インテリア・リノベーションセットアップ、アカウント、リスティング作成、メッセージ、コールセンター、マンスリー対応、チェックインサポート、清掃・リネンサポート等々についてです。

勉強会のほか、細かい打ち合わせが現場現場で行われています。 他にも既存民泊ホストの撤退、届出費用とそれに伴う作業量、そして180日ルールを勘案し民泊運営会社へ譲渡(売却)する動きも活発です。 既存ホストが採算が合わないと判断した物件をなぜ引き受けるのか?と疑問に感じる部分もありますが、新規事業者ならではの視点があるようです。

2017年の訪日観光客は過去最高の2869万人を記録し、その消費額は前年比約18%増の約4兆4000億円と言われております、

政府が掲げる訪日客2020年4000万人・2030年6000万人それらを実現するには「快適に旅行できる環境整備」「日本の魅力に関する情報発信」「体験型観光の満足度向上」が求められております、既存の宿泊業者と住宅宿泊事業者がそれぞれのサービスや受け入れを拡大させていく必要があります。

南邦彦(みなみ・くにひこ) /一般社団法人北海道民泊観光協会 代表理事
元保育士養成施設教科専任教員。2014年より障がい者雇用で民泊管理・民泊清掃事業をスタート。北大公共政策大学院卒。公共政策学士