今回の徹底解説は株式会社IKIDANE(本社:東京都新宿区/代表取締役:中西 勇治)をレポートします。先日のバケーションレンタルEXPOで登壇された中西代表のセミナーも踏まえて解説していきます。なおセミナーの模様はコチラよりご覧いただけます。
−IKIDANEとは
IKIDANEの事業は、オフラインとオンラインに分かれており、オフラインでは民泊運営を中心に設計、デザイン、運営、清掃までワンストップで提供しています。また宿泊施設も複数展開しており『IKIDANE HOUSE』という一戸建ての施設、『IKIDANE COZY HOSTEL』というゲストハウス、『IKIDANE Residential Hotel 』というマンションを活用したレジデンシャルホテルを行っています。
オンラインでは『IKIDANE NIPPON』という訪日外国人向けのメディアを運営しており、タイや台湾を中心に訪日外国人の多いTOP10の国に300万人のファンを持っています。
-IKIDANEの特徴を3つピックアップ
1.国内需要にも応えた施設設計
最近のインバウンドの伸びによって施設もどんどんとインバウンドの方が好んでくれそうな施設へとシフトしていっています。しかし、今後楽天やリクルート、そしてReluxなどの国内OTAが民泊施設の掲載を始めていくと、どんどん国内需要も大きくなっていきます。
そうなったときに、しっかりと国内の方にも好んでいただけるような細かいニーズにも応えられる施設づくりが大事になっていきます。
また、ファミリーや大人数の方にも使っていただけるように造作ベッド(ただの二段ベッドではありません)を用いて、50平米ほどのところに8名宿泊することができるようになっています。
そういったことができるのも、自社で一級建築士やデザイナーを抱えているためであり、見た目も、機能性も優れた部屋づくりを実現することができます。
2.最新のIoT環境でスマートな宿泊体験
以前の体験レポート(【宿泊体験レポート】スマートホステル「&AND HOSTEL」でIoTルームに潜入取材)でご紹介した&AND HOSTELさんでもIoTが導入されていますが、IKIDANE HOUSEでも、最新のスマートロックや無人チェックイン、AmazonEcho等により照明の調整など行えるようになっています。
こういったIoTにより、人件費を削減し、また宿泊者からしても使いこなすことができれば手間が省け、スマートな宿泊体験を行うことができるようになっています。
3.IKIDANE NIPPONによるプロモーション
IKIDANE NIPPONで300万人の訪日外国人ファンを抱えているため、楽天やBookingなどを使いつつもプラスαで、IKIDANE NIPPONからもガンガン宿泊施設に送客することができます。
また、自社が運用している民泊施設に関しても送客を促しています。
そのため、自社からの場合はOTAに対する手数料がかからず、収益構造も良くなります。
−今後の展開について
IKIDANEはワンストップサービスなどで培った総合力を活かして「日本初の民泊専門ハウスメーカー」を目指して展開していきます。
今後は民泊専門のハウスメーカーとしてあらゆる宿泊施設を続々と建てていき、
2018年10月にはしまなみ海道でサイクリスト専用のゲストハウスをオープン予定です。コンセプトは『ピット・インするゲストハウス』です。自転車のままチェックインでき、自転車のまま部屋に入れるという作りになっています。
−最後に
IKIDANEさんの強みはやはり、オフライン、オンライン両方を持ち合わせていることだと思います。また、インバウンドだけでなく、国内の宿泊者に対しても応えられるような宿泊施設づくりをしているというのも抜かり無いなと思いました。
今後の展開についてで取り上げた、サイクリスト専門のゲストハウスなど、その地域の市場に合わせて、その地域をより粋なものにする施設を作っていくという思いも感じることができ素敵だなと思いました。民泊専門のハウスメーカーとして展開していくということで、今後のIKIDANEさんに注目です。
(民泊大学研究生・受田宏基)