【第69回】民泊に関する3つの坂『北海道民泊、訪れてよし住んでよし』北海道民泊観光協会 代表理事 南邦彦さん

有名なお話ですが人生には3つの坂があると言われています。

上り坂・下り坂・まさかの坂(まっさかさま)です、日本では、観光庁の要請もあり、Airbnbで8割のリスティングが突然非掲載になるという事態が発生、さらには予約がキャンセルされている状況です。さらにBooking.com(ブッキングドットコム)も続いて同様の対応がなされている模様です。

現在、届出を申請中のホストが先の予約を取得していること自体が違法という判断をし、仲介サイトとしてもそのルールに沿って対応中ということなのでしょう。その意味は理解できるのですが、現場では予約をキャンセルし、わざわざホテルへ送客する、私も全く予測することはできませんでした。 「まさか」そこまでするか。

「まっさかさま」というのが実感です。

ここまでの動きになった以上、最善の方法を選択し行動するのみです、その選択肢の中には民泊運営から離れるということもありえるでしょう。民泊運営で得たノウハウは他の分野でも応用が可能かも知れません。それぐらい「生きる力」を身につけられるビジネスです。

今後、既存民泊プレーヤー、別分野で活躍をされるような広がりもあるかと思います。 私自身、今後の活動については、まだ考え中です、約3年間、民泊清掃、民泊ホストとして活動をさせていただき、振り返り、一言で表すと「幸せ」な時間を過ごせたなぁと実感しています。

「幸せ」の感じの由来は、囚われの身となり、刑罰の手かせをされている状態の象形文字と言われています、極刑に比べたら、手かせをはめられ自由を奪われることは、大騒ぎすることでもないと。

6月15日 住宅宿泊事業法施行(民泊新法)を前に、まさかの坂を体感しながらも、幸せを感じています。