【第75回】民泊タワーマンション 『北海道民泊、訪れてよし住んでよし』北海道民泊観光協会 代表理事 南邦彦さん

民泊取材を受ける中で、ヤミ民泊やグレーな物件(リスティング)についての質問が多いのが現状です。

前職の保育士養成施設を運営していたことがあり、その施設の学生の9割がシングルマザーでした。
シングルマザー=苦しい生活というイメージが強くあり、決めつけて報道をされるようなこともあり、何度か取材を途中で止める、拒否することもありました。実際にはシングルマザーの中にも、前向きに明るく元気に子どもと過ごしている方も多いのです。

札幌では住宅宿泊届出一覧の中に、とあるタワーマンション内に届出件数が突出をして多いことが注目をされております、もちろん、そこへも取材が入り、新聞記事では「メガ民泊」などと紹介されています。タワーマンションのオーナーも積極的に発言をされています。

「賃貸だとタワーマンションの2LDKが月9万円前後、同様の東京タワーマンションに比べると半額、宿泊料は1泊2万円と東京とあまり変わらない。安く借りて高い利益が出せるのが札幌の魅力」

「民泊は黒船が来たようなくらいインパクトがある、空き室の稼働率も一気に高まった」

などです。 私もそのタワーマンション内のお部屋を一部を管理しており、現場には入らせていただくのですが、多くの民泊利用者でにぎわっており、人気物件となっています。

エレベーター内には、民泊に関する新聞記事の紹介が掲載されており、他の賃貸者も民泊物件があることを広く周知し住民も民泊を受け入れています。まったく不満が無い訳ではなく、入居者は10時前後ゲストのチェックアウトが集中しエレベーターは混雑するので、その時間の外出はエレベーター使用を控えるなど各自工夫もされているようです。 そのような情報が報道・発信されることで、東京・大阪などでホスト不在型として運営されていた方が、新たな民泊運営エリアとして札幌へ流入するキッカケともなっています。