【第76回】再び注目される農泊 『北海道民泊、訪れてよし住んでよし』北海道民泊観光協会 代表理事 南邦彦さん

もう20年前になりますが、私は北海道内にある下川町へ移住をしていた時に、農村B&B(ベッド アンド ブレックファースト)のセミナーへ参加をしたことがあります。

当時、農村にある空き家対策として民泊利用が検討されていました。しかし旅館業法に定められている最低客室5室以上の確保など法的にクリアすることが難しく、宿泊・朝食は無償で提供し、体験プログラムを有償で提供するという手法を用いて、北海道内を中心として農村B&Bという仕組みが立ち上がったのです。

日本B&Bトラストバンク・北海道B&B協会では、ゲストへホストのリスト提供、ゲストの審査や登録、交流トラブル相談を行っており、決済機能はありませんが、今のAirbnbのような民泊仲介会社と同じ機能を持っていました。

農村B&Bは宿泊業ではなく交流業としていたが、お金を頂くことは営業とみなされないのか?規制の対象とならないか?など不安視されることもありました。

20年前はスマートフォンもなく、携帯電話はガラケーです。農村では携帯電話の電波が弱いエリアも多く、インターネットへアクセスするにはダイヤルアップ、つまり電話回線を使用していました。 現代のように貸したい人と借りたい人が、瞬時に容易にスマホでマッチングできるような環境ではない中、農家民泊・農家民宿に対する規制緩和もあり教育旅行の受け皿として一定の役割を担ってきました。

住宅宿泊事業施行が迫る先月6月初旬、札幌市内で開催された民泊セミナーへ参加した際に、農泊の現状についてプレゼンがありました。その内容がとても興味深く農泊について認識を改めるキッカケとなりました。 農村に住む方が仲介サイトAirbnbへ登録しホストとゲストとが交流しながら、ゲストはホストへしっかりとした対価を支払い交流業として成立をしていました。

農泊は農村漁村滞在型旅行を指し、ホストは農業者に限りません。ゲストはホスト(第一村人)との交流をキッカケに次から次へと農村地域の方々(ホスト)との交流を楽しみ、その土地の魅力を味わうものです(泊まる・味わう・買う・楽しむ)。

今まで都市部でホストをされていた方が、そのノウハウを用いて農村部でホストをした場合、どのような結果になるか?ワクワクしてきました。 私は20年前北海道B&B協会 事務局で活躍をされていた方へ連絡しました、すると運よくお時間を頂けることとなりました。