【第6回】民泊経営の解決すべき問題を見極めて、仕留める方法

株式会社ウィンズの長坂創太と申します。サイトコントローラーの販売代理事業や民泊コンサル事業を運営しております。「民泊運営の成功と失敗を分ける鍵」をテーマに7回にわたり、そのポイントをご説明したいと思います。下記が目次です。

前回の第5章はこちらからか(https://minpaku-univ.com/series/10892/)

題名:民泊経営の解決すべき問題を見極めて、仕留める方法

この章の目標:
民泊の業務で使うテクニックをご紹介して、皆様の業務を楽にする。
この章は、
1.問題解決
 
2.民泊の運営が楽になる仕事術
 
3.プレゼンが一瞬で上手くなる方法
 
4.売上増に即効く、民泊物件をBooking.comへ掲載するノウハウ集
 
をご提示します。
 
1.問題解決:
イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」(https://amzn.to/2K39wxW)という本があります。
 
要約すると、「本当に解決すべき問題を突き止めよ。解く価値がない問題もどきを解くのは時間の無駄。」ということです。民泊業界も多くの問題があります。
 
事例:
例えば、ゲストから「寒いから、既存のエアコンじゃ暖かさが足らない。追加の暖房を施設に持ってこい」と言われたとします。
 
さてこの問題、皆様はどう解決しますか。
解決策1:
以下のような、電気ストーブを買って、持って行きますか。しかし、このようなストーブは、火事の危険があります。これを民泊に設置するのは賢明でしょうか。
 
解決策2:
既存のエアコンより、大きなエアコンを設置するのはどうでしょうか。これはコストが高いです。設置までに時間もかかります。
 
解決策3:
このクレームを放置するという解決策もあるでしょう。しかし、寒がってるゲストに、チェックアウト後に悪いレビューを書かれるかもしれません。
 
解決策4:
スリッパを買う。実際、この問題は弊社のコンサル先で発生しました。ゲストの話をよく聞くと、足元のフローリングが冷たく、それで寒がってたそうです。スリッパを買ったら、このような「部屋が寒い」というクレームはなくなりました。
 
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本当の問題は、
「部屋が寒かったこと」ではなく、「フローリングの床が冷たく、足が冷えたこと」です。ここで、電気ストーブを買ったら、火事のリスクは高まるし、「フローリングが冷たい」という本当の問題を解決できず、また将来、ストーブを買ったにも関わらず、「部屋が寒い」というクレームが来ます。
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読者の皆様は忙しい方々です。無駄な問題を解決している時間は無いです。皆様、何か問題を解決しようと思ったら、「この問題は、本当に解決すべき問題か。これは本当の問題か?」と3分考えて頂きたい。そして、思いついた解決策に少しでも疑問が湧いたら、問題の発生源に自ら行き、本当の問題は何か追求しましょう。解決策を考えるのはその後です。上記の事例の場合、めんどくさがらず、寒いと言ってる、ゲストに直接話を聞きましょう。できれば現場に行きましょう。無理なら、せめて、この場合はゲストに電話しましょう。
 
皆様が自ら問題の発生源に向かうことが、この「イシューからはじめよ」という本から学べる、問題解決の際の最も重要な心構えです。
 
2.民泊の運営が楽になる仕事術:
はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術
 
活字版:https://amzn.to/2xkkDk1
漫画版:https://amzn.to/2jNAC0Z
 
この本は、アマゾン評価が高く、ぜひご一読頂きたい本です。この本を要約すると、要するに、「自分の抱えてる仕事は全部マニュアルに書き起こし、他の誰かに任せられる状態にせよ」ということです。マニュアルにすれば、多くのメリットがあります。以下に代表的なメリットを三つあげます。
 
1.皆様の抱えてる仕事を整理でき、皆様がご自身の仕事の無駄を発見し、削除できる可能性が高まる。
 
2.皆様の抱えてる問題を部下に渡すことができれば、皆様はもっと難しく、価値のある課題に取り組める。
 
3.部下は、何度も皆様に聞かずとも、マニュアルを見て、仕事を復習できる。
 
などです。確かに、ご自身の仕事をマニュアルにするのは面倒です。ですが、マニュアルを作って業務のシステムを作ることこそ、起業した方々、マネージャーの方々のみ可能ではないでしょうか。皆様が手軽にマニュアル作りを始められる例として、弊社では、こちらの記事で、掃除マニュアルの作り方、作成例を公開しています。ご一読頂ければ幸いです。
 
合法民泊での掃除マニュアルの作り方:https://co-reception.com/docs-to-clean/
 
3.プレゼンが一瞬で上手くなる方法:
ガイ・カワサキという、日系アメリカ人の投資家が推奨するルールに、10,20,30ルールというルールが有ります。このルールを守るだけで、皆様のプレゼンが一瞬で上手くなります。民泊の起業家は頻繁にプレゼンすることがあります。銀行へのプレゼン、不動産オーナーへのプレゼン、セミナーなどでのプレゼンです。日本人はプレゼンを学校で学ぶ事がありません。故に、多くの日本人の方のプレゼンは、「改善の余地有りの状態」です。
 
私の大学のプレゼンの先生は、2012年頃、私のプレゼンを見て、「君のプレゼン、ひどいね。終わってるよ。」と言い放ちました。私はショックを受け、10,20,30ルールを導入し、少しプレゼンを練習したら、このプレゼンの先生は、「もう、君のプレゼン、文句のつけどころないよ。急に上手になった。」と言われました。ぜひ、10,20,30ルールの導入を皆様のプレゼンにも導入頂きたいです。以下、10,20,30ルールの概要です。
 
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10:スライドは10枚以内。多くの方のプレゼンのスライドは多すぎます。1つのテーマ、本文のスライド10枚までが基本です。
 
20:プレゼンは20分以内。プレゼン時間は全部で長くても20分以内です。そして1スライド、2分以内に喋ります。2分*10スライドで、合計プレゼン時間は20分以内が基本です。もしご自身に1時間の持ち時間が有ったら、20分プレゼンで、40分はQ&Aの時間にしましょう。
 
30:文字の大きさ30ポイント以上。パワーポイントの文字の大きさは30ポイント以上で。日本人のプレゼンのスライドは文字が小さすぎで、文字が多すぎて聴衆は萎えてます。
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本当は、プレゼンのもっと細かいルールが沢山あります。しかし、このルールを守るだけで、皆様のプレゼンは劇的に良くなるでしょう。上記の10,20,30ルールより詳細なプレゼン技術をお知りになりたい方は、こちらの、シンプル・プレゼンの技術という本(https://amzn.to/2L1pJ7c)がお勧めです。PwC(https://www.pwc.com/jp/ja.html)という世界規模のコンサルティングファームの優秀なマネージャーの方が私に勧めて下さった本です。
 
4.売上増に即効く、民泊物件をbooking.comへ掲載するノウハウ集
以下のページでPDF資料で配布しています。
https://co-reception.com/how-to-use-booking-com/
 
内容の例:
•皆様がBooking.comに口コミを自分で書いてしまうとどうなるか。
•Booking.comの集客で発生するノーショーの防ぎ方。
•そして、Booking.comのサポートチームに電話する際は、東京の番号より京都の番号に電話したほうが繋がりやすい。
 
などなど、民泊管理者がBooking.comで売上を上げる際の細かいノウハウを提供中です。どなたでも簡単にダウンロードできます。一度ご覧頂ければ幸いです。
 
以上です。
長坂