【現場レポート】北海道胆振東部地震と民泊③ 『北海道民泊、訪れてよし住んでよし』北海道民泊観光協会 代表理事 南邦彦さん

9月6日3時、北海道胆振(いぶり)地方を震源とする大きな地震が発生し、北海道全体が停電となりました。私の自宅は約24時間後の翌日7日早朝に送電されました。

7日金曜日のアポイントは先方とSNSやメールで連絡を取り全てキャンセルしましたが、金融機関の担当者とのやりとりは電話が主なため、キャンセルできずにおりました。7日(金)の午後、やっと連絡がつき、打ち合わせ可能とのことで予定通り夕刻に会合を行うことができました。

住宅宿泊事業法(民泊新法)適法化に伴い、民泊事業者として金融機関とテーブルにつき話し合いができるようになり、情報交換を定期的に行っております。 今回の災害を教訓とするべく、災害に対する勉強会の企画もいくつか立ち上がり、ホテル業界からも一緒に今後の対応策を検討しましょうと声をかけて頂いております。 停電等の理由によりホテルでの宿泊者の受け入れが難しい場合、避難所を案内するほか、送電されている民泊の空室を有効活用するなどの対応策を話し合いました。

民泊清掃現場においても、通常の清掃報告には「照明は点灯するか」「給湯は作動するか」「エアコン・暖房は作動するか」「WIFIは接続できるか」「カトラリー人数分あるか」など項目があります。今後は懐中電灯の電池残量についても清掃時に確認を怠らない、また電池の予備を用意するなど改善する必要があります。他にも室内ガイドの表記に避難所や外国人対応をしている団体、施設等の案内など、まだまだ準備できることはありそうです。

7日の夕刻、札幌駅前にて打ち合わせを終え、市内を少し歩きました。休業しているお店もありましたが、飲食店の中にはほぼ満席で、炊き出しまたは料理を格安で提供し、賑わっていました。 新千歳空港の国際線も再開をし、新千歳空港と札幌を入る快速エアポートも通常運行・物流も動きスーパーやコンビニが営業再開と徐々に平時に戻りつつあります。