ホスト滞在型の民泊をされている方でしたら、民泊ゲストの方と食事や地域を案内したことがあるでしょう。 ゲストは日中の時間は観光地で過ごし、休息のため民泊を利用というケースが大多数です。
私自身も2年前の11月に家族で沖縄を約1週間滞在しました。沖縄の海や水族館などにはあまり興味がないのですが…。現地で民泊業に携わる方に同行していただき沖縄北部・中部・南部と民泊物件を100程度案内していただきました。
11月は観光閑散期のため、ホストの方と情報交換をする、民泊設営現場や打ち合わせに同行させていただくなど貴重な体験をさせていただきました。山中を車で移動すると畑の中に無数のライトが見え、それは電照菊という菊の栽培方法の1種でした。 案内をしてくれた地元の方には何気ない普通のことですが、北海道出身の私たち家族にとっては大変神秘的な光景でその喜び具合を見て驚いていました。地域の日常に触れる、文化の違いなどを感じることは、面白さとともに想い出になります。家族で貴重な経験をすることができました。
Airbnbでは「体験」というカテゴリーが追加され、札幌でも「体験」が提供されています。札幌のホストファミリーによる「天ぷらうどん体験」へ参加をさせていただきました。 ホストの方はホームステイ・ホスト滞在型の活動をされていたのですが、住宅宿泊事業法(民泊新法)に沿って届出を提出するにはオーナーの承諾が必要となり、アパート管理会社がオーナーへ取り次いでいただけない状況によってホストとしての活動を断念され、体験のみ提供することになったのです。
宿泊同様、体験もAirbnbなどの仲介サイトを通して予約・決済を行うため、ゲスト・ホストとの直接現金の受け渡しなどはありません。
今回の体験は、「ホストの自宅で小麦粉をこねて・カットをし・うどんをゆでる・野菜をカット・ころもをつけて揚げる。」という内容です。 食材や調理器具も家庭にあるものを使用します。 当日は、ホストご家族3名・地域のホスト3名とゲストは韓国から来られた2人の計8名で調理体験を楽しみました。 地震・ブラックアウトの後ではありましたが、北海道の状況はどのように報道され伝わっているのか?韓国は今お盆休みなの?新千歳と韓国 直行便は利用しやすいか?などなど、英語や韓国語・日本語が入り乱れながら、約2時間のうどん体験を通してコミュニケーションは深まりました。 今回の韓国から来られたゲストは3泊4日 札幌市内のホテルを利用し、体験のみAirbnb「体験」を選択され、喜んで帰られたのでした。
ゲストにとって、遠く離れた外国で見知らぬ地元の方のお家へあがり、一緒に調理をし、食事をするという何気ないことが、貴重な体験・交流となることを私自身も体感することができました。