【第95回】民泊セミナー 『北海道民泊、訪れてよし住んでよし』北海道民泊観光協会 代表理事 南邦彦さん

先日11月20日、札幌では民泊関連のセミナーが2会場で開催をされました。2会場ともに多くの参加があり満席でした。 2会場とも不動産業の方を対象としたセミナーだったことが印象的でした。 セミナー会場では不動産関係者による専門的な説明があり、参加者も不動産に関連した方が多く参加していました。

セミナーの内容としては不在型(投資型)住宅宿泊(民泊)が主です。 講座の内容の一部を紹介させていただくと。 米国シカゴに本部を置くCPM制度「不動産経営管理士」という観点から不動産の価値を図る手法を用いていました。数字的なことだけではなく、例えば、外国人に対するアパート提供や受入拒否についてどのように考えるべきか?など倫理も含まれています。

不動産のプロが専門的な計りを持って「民泊と賃貸どちらが良いのか」、札幌市内空室・空き家物件への投資(自己資金・金融機関貸付)に対する売上をもとにプレゼンをし、どういった物件が投資として望ましいのか?

他には無人ホテルの建設、企画・設計・運用のスキームについて詳しくわかりやすいプレゼンがありました。 また、投資家などからの資金を調達した企業が空家・空室の借り上げを行い、その企業が民泊運用をする提案もありました。アパートオーナーは空室を民泊として提供することで家賃を得ることが可能です。

チェックインシステムに関してもコンビニで鍵の受け渡し・本人確認を行うことが可能となり、すでに札幌市内のコンビニに設置が進められています、セミナー会場にチェックイン機を搬入、設置されており、セミナー会場で実際にチェックイン作業を体験することが可能でした。

住宅宿泊の供給はますます活発になってきている印象でした。 同時に利用をするゲストの確保も考えていく必要があります、 住宅宿泊を利用する方は、現状は海外の方が多いのですが、ゲストをどのように増やすかという部分について、空港の離発着を増やすことが考えられます、この部分について国(国交省・防衛省)は航空自衛隊基地内にある千歳飛行場(旧千歳空港)の民間活用に向けたプロジェクトチーム立ち上げ、様々な調整に入っているそうです、民泊を取り巻く環境はより活発化している印象を受けました。

【12月3日(月)札幌初開催】民泊カンファレンス”民泊新法により宿泊施設はどう変わるのか&北海道の観光業の未来”