【第120回】180日ルール 『北海道民泊、訪れてよし住んでよし』北海道民泊観光協会 代表理事 南邦彦さん

・宿泊価格を1%アップすることで利益率は11%アップ
・宿泊者数を1%アップすることで利益率は7%アップ
・1%のコストダウンで利益率は3%アップ

とホテル関係者の勉強会で教えていただきました。 札幌雪まつりから1ケ月、札幌の宿泊需要は落ち着き、そして4月は年間で最大の閑散期を迎えます。

住宅宿泊事業法(民泊新法)施行日の昨年6月15日から今年の4月1日までの間、180泊を達する部屋もあり、来年度4月1日からの宿泊予約をどのように設定するべきか?多くのホストが試案をしているところです。 法施行前の予約状況から年間200泊から240泊といった物件が多くあり、閑散期は需要に応じて価格を下げて対応していたことから、法施行後の180日ルールでは繁忙期間の180泊で営業することがベターではないかと民泊ホスト間では話し合われていました。

住宅宿泊事業とは 「旅館業法第3条の2第1項に規定する営業者以外の者が宿泊料を受けて住宅に人を宿泊させる事業であって、人を宿泊させる日数が1年間で180日を超えないもの」とされているが、ホスト内でも理解度に差があるのが現状です。 180日ルールを詳細に把握している、ある程度把握している、あまり理解をしていないなど。
それぞれのホストが妥当と考える閑散期4月の対応は、

・予約を受け付けずにクローズ。(長期休み)
・宿泊予約単価を通常単価を高く設定し開店休業。
・宿泊予約を市場価格へ設定し予約を獲得
・住宅宿泊から宿泊業へ移行を目指しているので通常通り予約を獲得している
・そもそもあまり深く考えていない

など様々です。 住宅宿泊の予約の中には、賃貸契約、マンスリー契約も含まれるため180泊で簡単に線を引くことは難しいことも影響しています。 民泊清掃チームから見ると4月の閑散期、仕事がない期間をどう過ごすのか?も大きなポイントとなります。予約カレンダーと清掃依頼カレンダーがシステムによって同期され自動的に宿泊予約が入ると清掃依頼されるようになり、数か月後の清掃数(仕事量)がおおむね検討がつくようになっています。

閑散期に身体・頭を休めつつ、繁忙期に向けて効率的な運用手法を研究中です。