【第128回】 タイニーハウス宿泊体験 『北海道民泊、訪れてよし住んでよし』北海道民泊観光協会 代表理事 南邦彦さん

住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行前、民泊は旅館業法違法とされ地域の保健所から指導を受けていました。民泊事業者は保健所の指導を受けつつ営業を続けつつ、どのようなルールが必要なのか?行政へ接触を試みるも、違法状態にあるためテーブルにつくことは難しいという判断でした。

保健所の指導は農村部よりも都市部の方が民泊物件を探すことは難しいこともあり、結果的に北海道では札幌の民泊市場が拡大しました。 適法化以後は徐々にですが道内地方においても、行政が協賛する民泊セミナーが開催をされるようになりました。

私は北海道内第2の人口規模を持つ旭川市(約34万人)の住宅宿泊事業の可能性について興味を持ち、札幌から旭川へ何度と足を運ぶこととしました。 札幌から旭川は距離にして約140キロ、JR特急で約90分です。 旭川へ通っているとJR旭川駅の敷地内にタイニーハウスが保健所の許可を取得し宿として提供されており、必要最低限の空間で暮らすタイニーハウスがAirbnbのリスティングで紹介をされていました。 運営者へ早速コンタクトをすると、官民協働移住プロジェクトによる試験的な運用であり、旭川への人の流れを継続的に作り出す、旅行者にシンプルライフを体感して欲しいというコンセプトでした。

15Aの電気・シャワーなどの水量制限・電子キーによるチェックインなど機能を制限した宿です。 札幌から旭川は日帰り圏内ですが、先日タイニーハウスで1泊することとしました。駅の敷地内で暮らす、タイニーハウス暮らしを快適に体験することができ、宿泊の新たな楽しみ方があることを実感。

札幌以外のエリアでも住宅宿泊事業が展開をされており、ゲスト(旅行者)が、その土地土地の民泊(住宅宿泊)を周遊し楽しむことができる環境が整いつつあります。