【第130回】 タクシー会社からクレーム『北海道民泊、訪れてよし住んでよし』北海道民泊観光協会 代表理事 南邦彦さん

私の携帯電話には、民泊に関わる様々な方からの入電があります。民泊ゲスト・ホスト・仲介サイト・地域住民・行政関係者から相談や依頼そしてクレームと様々です。

残念ながら電話口でカイゼンできることは限られており、ほぼ傾聴し解決方法を一緒に考える程度のアドバイスしかできないことが多いです。

昨晩、知らない番号から着信がありました。詳しくヒアリングをすると札幌市内ハイヤー運転手さんからの入電です、状況はゲストが乗車しており民泊物件へ送り届ける途中の様子でしたので、さらに詳しく話を聞きました。どうやらハイヤー運転手とゲストがうまくコミュニケーションがとれずヘルプして欲しいということでした。

さらに5分ほど話を続けているうちに、向かっている札幌市内の民泊物件を特定することができました、その物件は私が管理運営をしている物件ではありませんが、リスティング名・物件名、届出物件一覧からその物件を特定することができました。

なぜ私の携帯電話へ連絡が来るのか?理解できませんが案内を続けました。 当然、ハイヤー運転手は電話先の南が運営をしているものと決めつけています。「仕事にならないんだよ」「だから外国人は嫌だ」「おまえはもぐりか」「物件先にいくから出てこい」とどんどんエスカレートしていきます。

私は「ご迷惑ですよね・仕事になりませんね・外国人の方を対応も大変ですね・もぐりなんです」と(実際には届出済み物件)否定をせずに回答を続け、「ちなみにどちらのハイヤー会社さんでしょうか」と質問をすると、なぜか無回答の上、電話はつながらなくなってしまったのです。

民泊物件はプレート表記はありますが、ホテル旅館のように大きく看板を掲示してもおらず、ゲスト・そしてハイヤー運転手にとっても物件所在地はわかりづらいでしょう。 地域で海外からのお客様を増やそうとする動きがある反面、こういったやりとりがあるのも事実なのです。

住宅宿泊管理業者へ、ハイヤー会社からの入電があったことなど情報共有をしカイゼン策を検討していただくこととしました。 今回の件を教訓に住宅宿泊管理業者とハイヤー会社との情報交換会など企画して参ります。