【第148回】暮らしリノベーションセミナー『北海道民泊、訪れてよし住んでよし』北海道民泊観光協会 代表理事 南邦彦さん

8月25日に暮らしリノベーションセミナー「自然や記憶と向き合う」を、札幌市南区藤野の農地内にある空き家でセミナー開催をいたしました。今回のセミナー講師は農業ファーム伊達家オーナーの伊達寛記さんで、モデレーターは株式会社リノベーションLABO代表取締役 前リノベーション協議会北海道部会長 の大高満さん、トークセッションでは特別ゲストとして株式会社スロウル取締役 平賀 丈士さん、一般社団法人北海道民泊観光協会代表理事南邦彦でした。 

開催地の札幌市南区についてですが、札幌市内は10区(北区・東区・中央区・豊平区・西区・白石区・南区・手稲区・厚別区・清田区)で構成されています。 札幌は政令指定都市に指定されており、全国市町村で4位の人口(約195万人)です。札幌市の人口も2019年(本年)頃から減少傾向へ転じる見込みとなっています。 そのような状況の中、札幌市南区は既に1998年から人口が減少し続けています。 どれほど不便なエリアなのかと思われるかと知れませんが札幌中心部へ車で20分~30分、札幌駅から真駒内駅(南区)まで22分(10駅)。 札幌市南区から支笏湖経由し新千歳空港へ、札幌市南区定山渓温泉から小樽へ、札幌市南区中山峠をニセコへ移動することもでき、観光地の拠点となり得るエリアです。

今回、ファーム伊達家内にある別邸(1954年建築)を会場とさせていただきました。現在はワークショップの会場などに使用されています。 ファーム伊達家は、札幌市南区住宅地の中にある農地で「自然栽培」×「都市農業」を実践されており、伊達さん自身は国家公務員から転身し新規就農、自然栽培を体感できる農場を作っています。(札幌市の農業自給率は約1%)

自然栽培とは、過去に投入された余剰肥料を減らし、新たな肥料を投入せずに土を清浄に保った農地で、太陽・月・土の力をいただき、作物が本来もっている力を最大限発揮できるようにしていく農業です。

セミナー当日、富良野・千歳・札幌から参加者があり、ワークショップ形式で空家・空室を民泊とするにはどうしたらよいか?ディスカッションいたしました。 民泊といえば、アパート・マンション・中心地の空き家をリノベーションして宿泊施設に変えていくのが主流ですが、そこに地域の歴史や現状や課題と共有するような、宿泊する旅行者の動機をもマッチングするような民泊スタイルも魅力的ではないかと考えています。

今後、札幌市南区藤野にあるファーム伊達家内別邸(1954年建築)をリノベーションするワークショップを開催し協力者とともに作業を行い民泊としてスタートする準備を進めております。