【第175回】民泊清掃事業の協同化② 『北海道民泊、訪れてよし住んでよし』北海道民泊観光協会 代表理事 南邦彦さん

さっぽろ雪まつりや東京オリンピック、マラソン競歩札幌開催など宿泊需要へ対応するべく、昨年12月18日でした民泊清掃事業者が集まり情報交換をいたしました。会合の中で民泊清掃を通して民泊現場より民泊適法化を推進する、清掃技術を高める、システム導入による効率的な運用(清掃受発注のシステム化・消耗品の共同購入・シーツ、運搬、ゴミ処理の共同化など)、清掃員の確保(高齢者、障がい者、母子家庭の母等を積極的に受け入れ)、様々な課題や解決へ向けたアイディアが提案されました。

そこで民泊清掃事業の協同化を加速するため話し合いをスタート、月1度、民泊清掃事業者の情報・意見交換や研究活動を行うことといたしました。令和2年1月9日16時(民泊清掃が落ち着く時間)、札幌市内の民泊事業者5社が参加し会の目的・事業等々について協議いたしました。(場所:札幌市西区 地下鉄24軒駅直結 就労支援A型・B型事業所 アリエッタ) 会の名称を北海道客室清掃連絡協議会とし、一社)北海道民泊観光協会内に設置する

目的として4点、
・業界の健全な発展のため自主的な取り組みの実施
・住宅宿泊管理業との連携
・適法な民泊運営と違法民泊対策
・運営上の課題について行政への情報提供や連携

事業として6点
・客室清掃経営
・運営の情報意見交換
・新たな客室清掃運営システム技術や仕組との連携開発
・新たなニーズ集客の開拓
・参加各事業者の意見発表と討議
・講演会、研究会、見学会勉強会の開催

その他、目的を達成するために必要な事項です、雑談の中で民泊清掃365日対応するため、年末年始や土日祝の清掃員を確保するアイディアとして時給を25%アップする、日払いとする、厳選素材のお弁当を清掃へ提供するなど様々な工夫、苦労話を聞くこともできました。経営者の日曜出勤作業やポケットマネーで対応できる範囲も限られており、このような状況にあることを民泊清掃現場から民泊管理業者経由で仲介サイトへ反映し、宿泊単価とまでいかなくても清掃単価についても需要や供給に応じて変動料金制(祝日割増・イベント割増・悪天候割増料金)を実施する仕組みづくりについても検討が必要かもしれません。

民泊清掃事業間の話し合いはスタートしたばかりですが、徐々にその輪を広げつつ、民泊清掃活動を通じて地域社会の発展により貢献できるよう研究を行っていきます。次回は2月19日(水)16時 会合を行います。 (会場:札幌市西区 地下鉄24軒駅直結 就労支援A型・B型事業所 アリエッタ)