【第176回】宿泊税導入の是非に関する意見交換会を開催『北海道民泊、訪れてよし住んでよし』北海道民泊観光協会 代表理事 南邦彦さん

民泊の現状と観光振興税(宿泊税)導入の是非に関する意見交換会が開催されました。

主催:SATO行政書士法人
日時:1月11日(土)10:00~11:30 
場所:札幌市中央区北5条東8丁目キャリアバンク㈱セミナールーム 以下内容に沿って意見交換をいたしました。(参加者15名)

・民泊の現状について 安崎 秀紀さん(SATO行政書士法人)
・北海道庁内の検討内容について 山根まさひろさん (北海道議会議員 札幌市北区選出)
・札幌市役所内の検討内容について 林せいじさん(札幌市議会議員 札幌市北区選出)中村たけしさん(札幌市議会議員 札幌市西区選出)水上みかさん(札幌市議会議員 札幌市北区選出)
・民泊ホストから提案等

意見交換の中では、観光振興(宿泊)税導入ついて、宿泊税があるエリアで宿泊をした際に気にしたことがない、もしくはその恩恵を受けていると感じる観光地もある。そういった観点からも大きな反対や異論は無く、徴収の方法(二重課税にならないか?)、使い道についてどうすべきか?、徴収しやすい方法などの発言が多くありました。

札幌市内の民泊9割は家主不在型であり、札幌市内賃貸住宅の総戸数約40万室の内、約25%の10万室が空室とされております。(5年に一度、総務省発表 住宅・土地統計調査)それに対して札幌市内住宅宿泊(民泊)施設2200室は多いのか?少ないのか?さらに宿泊全体に対する民泊利用の占める割合は3.8%程度とされています。宿泊利用・観光振興(宿泊)税を納入される施設としてはホテル・旅館が圧倒的に多いのです。逆に民泊は伸びしろがあるとも言えます。 空室対策として住宅を宿泊施設として転用した場合、宿泊需要とマッチできるのか?多くの観光客が来て楽しんでもらえるのか?空路の羽田-新千歳空港、成田-新千歳空港、そして札幌市内にある丘珠空港の活用は検討の余地はないのか?札幌の地下鉄は現在24時最終便だが朝の3時、4時まで延長はできないか?タクシーを利用しやすいシステム(多言語・決済・ナビ)導入を進め、気軽に市内観光できる仕組み、そもそも民泊180日ルールは妥当か?イベントホームステイ実施の際には既存ホストが空き室提供する市民へ協力・連携する体制づくりが必要などなど。

短い時間ではありましたが政策決定前に民泊ホストが意見交換や考えを述べるキッカケを頂くことができました。今後、民泊ホストからの政策提言などにより活躍の場が増えていくよう働きかけていきます。